【講演】電磁波の健康影響に関する講演会
「電磁波の健康影響に関する講演会」
大磯のノジマ大磯スクウェア大研修室にて行われたセミナーに行きました。
総務省、経済産業省、電磁界情報センター、情報通信研究機構による講演でした。
https://omc.co.jp/denjiha2023/index.html
今日の講演でも痛感しましたが、行政では、リスク部分についての内容や、予防原則についての内容が無く、現実的に不安要素として起きている出来事や研究、海外の疫学調査等に対して、言葉や数字の見せ方の錯覚等で、安全と取れるような言い回しで始終講演が展開されていたこと、海外資料等の重要なポイントが引用文の中で削られている等していたこと等、全体的に違和感がありました。
基本的には、1000μW/cm2以下であればどのようなシチュエーションでも、長時間浴び続けても大丈夫、との認識のもとでお話をされているのですが、どのような人工物でも、どんなに使っても大丈夫というような説明をこれまであまり聞いたことがありません。
電磁界情報センターが発行している「プレママのための知って安心、電磁波のこと」冊子では、一部「普段の生活環境の電磁波であれば、長い間、何回浴びても影響はありません」とのコメントがあり、この表現は、コンプライアンス的にもどうなんだろう。区役所の母子手帳等を受け取るような場所に置いてあるそうです。
一方、様々寄せられている参加者による事前質問では、多くの人達の率直な不安の声や、実際に既に健康被害にあわれている方、周囲に電磁波由来の健康被害をされている人がいた上で投げかけられている質問が多くみられました。会場にいらしていた方々にとっては、講演側が安全という姿勢を取っているのに対し、これらの質問の数々が、結果的に問題を会場の人たちにお知らせしているような形にもなっていたのではないかと感じました。
下記にそれらの質問と総務省の回答、私自身の見解をまとめました。
電磁波の健康影響に関する講演会事前質問・回答集
・一般からの質問
→総務省回答
⭐︎私の見解と実際
・高周波電磁波曝露モニタリングについて、街中での測定結果の値が低すぎるのでは?どのように測定場所を決めているのか?
https://www.tele.soumu.go.jp/resource/j/ele/body/1-01.pdf
地上20mで0.0003mW/cm2→0.3μW/cm2
地上50mで0.00006mW/cm2→0.06μW/cm2
地上200mで0.0008mW/cm2→0.8μW/cm2
地上500mで0.00001mW/cm2→0.01μW/cm2
→情報通信研究機構では、身の回りの電波について網羅的に把握するため、都市部・市街・郊外等様々な環境で測定を行い、測定方法についても様々な測定方法で行い、得られた膨大なデータを分析している。
⭐︎室内や街中等に電磁波が溢れるようになってから、一般家庭用の電磁波測定器を持つ人達も増えてきました。家庭用では誤差が生じる事もありますが、目安としては十分なくらい、質の高い測定器もあります。総務省が実際に提示するような低い数値というのは、一生懸命歩き回らなければなかなか見つからないような状況ですし、例えば都心では、あちらの携帯基地局から(5G機能利用の性質上100m間隔で設置されているため)500m離れていたとしても、すぐ至近距離には2、3基あるという環境下であって、総務省が提示している数字には多くの矛盾があります。
実際の数値では、路地等に入って平均して0.5μW/cm2程度、大通りの交差点では1−5μW/cm2、所により7μW/cm2を超える場所もあります。また、路地であっても周りに携帯基地局、特に最近では5Gの基地局が見えるようなところでは、その道や基地局の位置の条件等によっては、5μW/cm2ー7μW/cm2も出ている所もあります。これについては、5Gが町中至る所に設置されている状況下にあっては、この表記自体が4Gの時代の表記水準である可能性が高いため、改めて測定をし直し、より誠実な数値を割り出して掲載する必要のある箇所なのではないかと感じました。
・携帯基地局からの電磁波による健康被害を受けているが、政府による救済策はあるのか?
・健康影響を防ぐために研究を実施する予定はあるか?
・2012年に日本弁護士連合会から携帯電話の使用頻度と健康被害との実態調査の実施について意見書が出されているがどのように考えているか?
→携帯電話基地局は、電波防護指針をもとに運営されており、安全が確保されていることから、総務省では救済策の検討は行っていない。
⭐︎基本的には、下記のあらゆる質問内容について、1000μW/cm2以下であれば長時間、長期的に、何度あたり続けても安全である、というスタンスのみで回答されているため、実際の健康被害が報告されているしきい値である1μW/cmから1000μW/cm2の間の様々な条件や環境等による安全性についての指針というものは全く検討されていません。
・携帯電話基地局の設置に際して、携帯電話事業者から土地所有者や近隣住民への説明が不十分であることは問題ないのか?
→総務省では、携帯電話事業者に対して、基地局の開設に際して掲示や資料配布等の方法で周知を行い、基地局は発射する電波の安全性について説明を求められた場合、電波防護に関わる規制を厳守るす旨を説明する事等を要請している
⭐︎現状としては、説明が不十分のまま押し進められる事も少なくはなく、住民間とのトラブルや、実際に設置後体調を崩し引っ越しを余儀なくされるケースというのが後をたちません。
・4Gから5Gへの移行等、携帯電話の世代があれば周波数等の変化もあるが、健康影響との関係について教えてほしい。
→携帯電話が使用する高周波領域の電波については、300GHzまでの周波数の電波について、熱作用による人体の健康への悪影響がないために、十分な安全率を考慮して指針値を定めています。4G、5Gだけでなく、将来的に新たな通信方式や、より高い周波数帯を使用した無線システムが導入された場合でも、安心して利用する事が出来ます。
⭐︎4Gから5Gへの移行の問題点については、周波数の変化以上に、5Gの機能を活かす為に設置される膨大な携帯基地局の数にあります。コロナ禍移行たった2−3年で数十万基の携帯基地局が増え、昔から訴えのあった基地局による健康被害はごく一部の人達の問題ではなく、とても身近なものになりました。また、「将来的に」新たな通信方式としてより高い周波数帯を使用した場合の安全性は、まだその研究が進んでいない今の段階では先回りして安全性をうたえるものではありません。
・スマートフォンについて、就寝時側に置くのは良くないと聞くが、電源を切った状態であれば電磁波の影響はどうなのか?
→スマートフォンは電波防護指針を満たすように製造されていますので、電源または機内モードのオン・オフに関わらず、就寝時にそばに置いても問題ありません。機内モードであっても、設定によってwi-fi やbluetoothを利用出来る機種もあります
⭐︎スマートフォンやパッド等の端末は、常に高周波電磁波を発しています。室内で電波の拾いにくい場所ほど高周波の数値が高くなるため、睡眠の妨げとなり、不眠を訴えている人の中には夜間スマホやwi-fi等の電源を切る、等して睡眠の質が劇的に改善したり、なかなか治らない倦怠感がなくなり仕事のパフォーマンスが上がる、等の人は増えており、総務省の回答との矛盾があります。
集英社出版のCREAの記事では、寝るときにスマホを枕元に置かない、寝室に持ち込まない事を推奨しています。
https://crea.bunshun.jp/articles/-/37288
民間の雑誌や新聞等が電磁波の影響についてや改善策等についてを、模索を重ねて掲載しているものに対して、そうした媒体では正しい情報が発信されていない可能性が高い、との内容をお話しされる場面もありましたが、中には実際に改善された例に基づいて、公的な指針が無いがゆえにできる限りの民間のメディアなりの予防原則を紹介している時があるため、それらの情報は可能な限り自己責任のもとキャッチするべきと感じました。
また、スマホ等のwi-fiやBluetoothは、2段階設定になるときもあるため、設定画面からオフにしないとオフにならないことがあるため注意が必要です。意外と高い高周波を出し続けている時があります。
・家から20m先に携帯電話基地局があり電磁波過敏症になった人がいる。安心して睡眠を取るために電磁波防護対策をどうしたらいいか
→WHOは近年実施した化学論文の詳細なレビューに基づき現在の証拠からは低レベル電磁界曝露により健康への影響は確認出来ないと結論したが、生物学的作用に関する知識にはなお欠落部分があり、更に研究する必要がある。
⭐︎安全ではない側面については知識的な限界があるため、あくまでこれから研究を進めていく段階であり、安全とはいいきれない段階であることを示しています。外からの高周波電磁波を避けるためには、遮蔽シールド等で確実に電磁波を低減させる事が望ましいと言えます。
・4、50年前と比べて電磁波の影響で人の健康に何か違いが見られているか?
→特に変化はありません。電波ばくろ自体の問題ではありませんが、過度なスマホ依存やゲーム依存が成長期の子供の発育影響が懸念されています
⭐︎コロナ禍でテレワーク等が主流となり、5G基地局が2、3年で実に数十万基もの個数で急速に増えたことで、室内外と想像を超える高周波の増加があり、それに対して一般の中で知識が追いついていけていない状況の中、たった数年間で多くの人達が電磁波の影響を感じ、意識をするようになった経緯については説明がされていませんでした。
高周波電磁波は、動画や画像等、データ容量の大きいものほどその数値が高くなるため、(例えばzoomやsns等で動画送受信等を行っている時、常に1−5μW/cm2、条件によっては50μW/cm2もの高い数値で長時間使用をしているケースが数年前に比べて急速に増えている)それにより体調を崩している人が増えている可能性が高い中、電磁波だと特定しているケースはごく少数で、情報も少ない中、5Gとワクチンやコロナウィルスとが関連しているのではないか、といった内容を信じたり、電磁波による諸症状を全てワクチンが原因であると考える人が増えています。
電磁波過敏の諸症状は、軽いものから重いものまで、疲労感・倦怠感、関節痛、筋肉痛、咳、喀痰、息切れ、胸痛、脱毛、記憶障害、集中力低下、頭痛、抑うつ、嗅覚障害、味覚障害、動悸、下痢、腹痛、睡眠障害、筋力低下、湿疹、乾燥肌、呼吸困難等が挙げられ、コロナ後遺症と酷似しています。そのため、コロナ関連情報と電磁波による症状とを結びつける様々な情報がありますが、不安定な情報には出来るだけ触れないように、と注意深くなる必要がある一方、多くの人達が見えない影響に対して適切な情報を得られず情報難民となっている顕著な表れとも言える、情報の交錯による2次被害、3次被害が増えています。
(以下、実際の健康被害に触れた内容をまとめます)
・電磁波で健康被害が出ている方々がいるがそれでも安全と言えるのか
・電磁波による被害を訴えている日方がいるにもかかわらず現地の調査をしないで安全だと言う理由を教えてほしい
・SNS、ネット謙作で携帯電話を長時間使用すると健康影響が生じるのか?
・携帯電話の通話は長期的にどれくらい健康影響があるのか?
・携帯電話の電波について脳への影響が平成10年頃にマスコミ等で報道されていたが現在はそういった報道が無い。
・電磁波は子供の成長への影響があるのか?
・携帯基地局電波による健康被害を訴える人がいることを踏まえ電波の専門家だけでなく人体の専門家の意見も聞きたい
・携帯基地局が建設された移行体調が悪化した方がいるが安全と言えるのか
・子供が強い頭痛を訴えるため、MRI検査も受けたが原因が分からなかった。携帯電話の基地局が100mいないに2箇所ある事が分かりシールドカーテン等電磁波対策をしたところ頭痛が治った。頭痛の原因は電磁なの影響と考えられるのではないか
・健康全般に対する影響として、家庭での電磁波曝露による影響があると考える人の訴えの中に、頭痛、不安、自殺と抑うつ、吐き気、倦怠感、性欲減退等がある
→現在のところこうした健康問題の少なくとも一部は環境中の騒音やそのほかの要因、あるいは新しい技術の存在に関連した不安によるものかもしれない。等。
⭐︎どのような症状、要因でもそうですが、原因と思われる要素を一旦取り除いた時に体調が良くなっていけば、取り除いた対象が原因となっていたのであろうと考えるのがごく普通の考え方ですが、ことさら電磁波の場合のみその発想がすっぽり抜け落ちている事があります。しかし、症状を訴えている人たちが、室内Wi-Fiから有線LAN使用等に切り替えたり、携帯基地局からの高周波を遮蔽したり、スマホ等の端末使用時極力電波利用を減らす等することで体調がどんどん良くなっていった、そのような事象が多数ある場合には、シンプルに、Wi-Fiや基地局からの高周波電磁波が原因であるだろうと考えるのがごく自然な流れです。
電磁波による影響の事を出すと、しばしば、別要因としてストレスや室内空気質、騒音、照明のちらつき等の別要因を提示されます。WHOファクトシートの電磁波過敏症に対する臨床医に向けた推奨では、
「影響を受ける人々に対する処置は、その人の症状及び臨床像に焦点を当てるべきであり、職場や家庭の電磁界の低減または除去の要望等、その人の人地上の要求に焦点を当てるのは良くない」
「医師と患者との間に効果的な関係を確立し、患者が症状克服の方策を立てる手助けを行い、職場復帰及び通常の社会生活を目指して患者を励ます事を治療の目標とするのが望ましい」
等とされているものの、現状では電磁波の影響については、企業からも行政等も、公的な指針が一切無いために、自分の身は自分で守るしかないような状況に対して、更にそれを妨げるような項目については、適切ではないと言えます。
電磁波の影響で健康を害している可能性がある場合に、出来るだけ早く、遮蔽や電波利用から距離を置く事等も示してあげなければ、明後日の方向での対処、対策をしても当然改善はされず、どんどん体がおかしくなってしまいます。そのためのリスク回避としての指針は必要不可欠であり、これを妨げることは、体調の改善への道のりを妨げてしまう事に他なりません。
・・・以上が、今回の講演での質疑応答の内容です。
電磁波の健康被害を受け総務省に連絡をしても、「そのような話は聞いたことがない」と言われてしまう現状がありますが、実際には多くの人たちがどこに相談をしたら良いかわからず、もう 20 年以上も前から総務省に連絡をする人も多い中にあっては、その事実がきちんと共有されておらず、組織的に機能をしていないか、内容自体が隠蔽をされている可能性もあります。また、この講演では、国民の電磁波に関する健康相談に関しては、民間の媒体である電磁界情報センターが相談窓口となりますとの記載がありましたが、実際には、民間の媒体ではなく、総務省が高周波電磁波に関する健康相談窓口、経済産業省が低周波電磁波に関する健康相談窓口となるのが本来の健全なあり方であると言えます。
講演内容は、安全安心の側面のみをベースとしていましたが、一般からの質問には実際に健康被害にあわれた方やある程度知識のある人による質問も多く、結果的にそれを通して会場にいる人たちが他問題に気がつくような節もありました。このセミナーは同じプログラムで月に数回全国各地で行われており、オンライン参加も出来るので、講演側ではなく会場にきている人達に、その問題点を知っていただけるような意味も含めてのするどい質問を寄せていくのも良いかもしれません。
電磁波の健康被害を受け総務省に連絡をすると、「そのような話は聞いたことがない」と言われてしまう現状がありますが、実際には多くの人たちがどこに相談をしたら良いかわからず、もう 20 年以上も前から総務省に連絡をする人も多い中にあっては、その事実がきちんと共有されておらず、組織的に機能をしていないか、内容自体が隠蔽をされている可能性もあります。また、この講演では、国民の電磁波に関する健康相談に関しては、民間の媒体である電磁界情報センターが相談窓口となりますとの記載がありましたが、実際には、民間の媒体ではなく、総務省が高周波電磁波に関する健康相談窓口、経済産業省が低周波電磁波に関する健康相談窓口となるのが本来の健全なあり方であると言えます。
12月19日に、電波ばく露レベルモニタリングシンポジウムというセミナーが日本橋にて行われます。
https://www.nict.go.jp/publicity/event/2023/12/19-1.html
主催は国立研究開発法人情報通信研究機構 電磁波研究所電磁波標準研究センター電磁環境研究室となり、総務省や電磁界情報センター等も講演を行なっており、こちらへの参加も予定しています。
【集会】行政に聞いてみよう![4G,5G携帯電話基地局は安全か~ヒトへの健康リスク、動植物等生態系へのリスクをどう見るか] 院内集会記事、動画等
8月に、携帯基地局問題に関する院内集会が行われました。私は、実行委員長をさせていただき、声明文を読ませていただきました。
集会には、60人部屋のところ、120人以上の方々がお越しになり、立ち見も多い中、1部で帰られる方も殆どおらず、衆議院議員5名(、区議、市議の方々もおいでになって、意見等を述べられました。
集会は、大河原まさこさんのご尽力のもと会場使用や省庁の方々の参加が実現され、川田龍平さん、阿部知子さん、福島瑞穂さん、早稲田ゆきさんもおいでになられ、基地局問題だけでなく、電磁波による健康被害の問題は、国会議員の方々にとっても大きな関心が持たれていることもわかりました。
下記の団体が賛同団体となってくださいました。
アナログメーターの存続を望む会
いのち環境ネットワーク
家庭栄養研究会
NPO法人市民科学研究室
電磁波問題市民研究会
本当に、多くの関係者、賛同団体が力を合わせた熱気あふれる集会となりました!
声明は、下記の通り読み上げさせていただきました。
ーーーーーーー
4G、5G 携帯基地局は安全か
2023年院内集会「国民の健康と人権のために、わたしたちは、立ち上がります。」
携帯基地局のあり方や、長期的な高周波電磁波の暴露による健康問題は、もう20年以上も前から、市民団体や日本弁護士連合会等が、様々な形で誠実な取り組みを行なってほしいと要望し続けてきた問題です。長期暴露については、因果関係を立証するのが難しいとされつつも、多くの人達がすでに健康被害を経験していますし、本集会でもその実態が生々しく報告されました。良質な研究成果や疫学調査が急がれると同時に、欧州を中心とした国や自治体等では、予防原則にもとづいた取り組みが行われています。環境問題は先進国に比べて日本は十数年遅れているといわれますが、日本はこうした状況から今こそ脱却すべきです。
例えば、長期的に高周波の影響を受けて、壮絶な体調不良の状況下にあっても、それを高周波による影響であると結びつけるには、かなりの時間がかかります。それもそのはずです。私たちは、総務省が提示している防護指針値等、普通に日常生活を送る上で、そうした情報は殆ど伝わってきません。日頃使っている身近な高周波や、携帯基地局周辺の環境について、まさかそんなにひどい影響が出るような状況であるとは夢にも思っていないのですから。普段の生活の中で携帯基地局を意識した事すらない人たちは、総務省が日頃されているお仕事に疑問を持つことはありなせん。ただただ、行政を信じていたのです。正確にいうと、信じる、信じない、ということすら、考えることすらないのです。ところが、自分の身を守るために、さまざまな勉強を重ね、また、本集会でも、その気持ちは大きく裏切られ続けていたことを知りました。それはとても悲しいことです。私たちの税金が、国民の健康を守るために、正しく使われていなかったことについても、愕然としています。この税金が、「携帯基地局や身近な電磁波からの影響により、健康を害している人がいる」との報告があった時点から適切に使われていれば、今、私たちはここにはいないはずです。携帯基地局については、これまでにもさまざまな体調不良や健康上の異変を経験する人達がいましたが、5Gでは、100m間隔で設置をしなければならない場合もある分、健康被害を受ける人達を、数十倍、いや数百倍にも増やしてしまう可能性があります。
この問題でおそろしいことは、病院でその状況をそのまま伝えても、適切な診察をしてもらえない事がほとんどである、という点です。体調が優れず苦しい中、理解を得るために必死の思いで勉強をして努力している方々も沢山いますが、これは、本来素人がするような内容ではないのではないでしょうか。そして、症状が時間差で現れる事が多い点や、情報が少ないことから、すでに多くの人達が、自分の身に何が起こっているのか、そしてその原因すらわからずに、体調不良を経験している人達が多数いらっしゃるのではないかと感じています。もうこれ以上、総務省が、何事もないかのように振る舞うことが出来ないほど、その被害は広がっているのではないでしょうか。
皆さん(省庁の担当の方々)は、経済ばかりを重視して、国民の健康がないがしろになっていることについて、どのように感じられているでしょうか。そもそも5Gについては、どうしても日常生活のなかで必要なものなのでしょうか。私たちは、便利な世の中になる事を否定するつもりはありません。けれども、国民の健康の犠牲の上に成り立つ社会とは、本当の意味での国民の幸せと言えるのでしょうか。どうか、お願いです。まず真っ先に、国民の健康を守ることを考えてください。すでに体調を崩している人たちを見捨てないでください。子ども達の未来のために、健康で生きる権利を尊重し、リスクを少しでも減らせるよう、私たちの税金を有効的に活用して頂きますよう、参加者一同切望します。
2023年8月24日
基地局問題院内集会参加者一同
ーーーーーーー
この集会の後、これがきっかけとなったかはわかりませんが、神奈川県の二宮町での基地局に対する奮闘記等も集会にて語られていた内容が、東京新聞にて掲載されました。
「携帯電話基地局設置で二宮町 健康被害の不安解消を キャリア6社に住民対応など要請」:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/275127
タイミング的にタイムリーだったため、記者の方が集会のどこかにいらしたのかもしれません。
また、IWJによる取材記事とYouTubeにて院内集会の様子をご覧頂く事が出来ます。拡散にご協力を頂けますと幸いです。
IWJ記事
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/518088
https://youtu.be/GwXMHvGJtx8?si=HIbctUacCJOjpU_8
これを機に、この問題についてすこしづつたくさんの人たちに意識を向けていただけると良いなと思います。
【海外ニュース】GIGAスクールの問題点を、海外ニュースを参考に考えます。
海外ニュース、最新の内容です。
オランダ政府は、携帯電話を含むデバイス(タブレットやスマートウォッチ等)が、学校の教室から禁止される予定であると発表しました。
政府は、学校での電話の使用を制限しやすくするために法律を変更すると発表。
イギリスやフランス、フィンランドを含む他の国々でも、学習を改善するために携帯電話を禁止することを提案している模様が、イギリスの新聞・テレグラフ紙、BBCニュースにてご覧いただけます。
以下、BBCニュースより引用。
『携帯電話を含むデバイスは、学習を妨害するのを防ぐために教室から禁止される予定であるとオランダ政府は発表しました。
このイニシアチブは学校と協力して導入されており、来年の初めに発効する予定です。
但し、医療ニーズや障害のある学生、デジタルスキルに焦点を当てたクラスなど、いくつかの例外があります。
禁止は法的強制力はありませんが、将来そうなる可能性があります。
「携帯電話は私たちの生活とほとんど絡み合っていますが、教室には属していません」とロベルト・ダイクグラーフ教育相は述べています。
「学生はそこに集中できなければならず、良質な学びの為のあらゆる機会を与えられなければなりません。科学的研究から、携帯電話がこれを混乱させることがわかっています。」
さまざまな研究により、子供のスクリーンタイムを制限することは、認知力と集中力の向上に関連していることがわかっています。
タブレットやスマートウォッチなどの他の技術もオランダの禁止に含まれています。
政府は、学校からデバイスを完全に禁止したいかどうかを含め、教師、保護者、生徒と正確な規則に同意するかどうかは個々の学校次第であると述べました。
このスキームは、省庁、学校、関連組織間の合意の結果です。
2024/2025学年度の終わりにレビューされ、それがどれほどうまく機能したか、そして法的禁止が必要かどうかを確認します。この発表は、先週のフィンランドによる同様の決定に続くものです。
政府は、学校での電話の使用を制限しやすくするために法律を変更すると発表しました。
イギリスやフランスを含む他の国々も、学習を改善するために携帯電話を禁止することを提案しています。』
日本では、まだ学校内での電磁波リスク回避の為の検討が一切行われていません。このことから、全国の保護者の方々が、少しづつ立ち上がっていく動きがあります。
近々では、私もお話をさせていただく勉強会があり、こちらにお知らせをさせていただきます。
文部省の方をお招きしての、オンライン勉強会
内容:GIGA スクールとデジタル教科書の問題点
7 月 25 日(火曜) 13:00~15:00
申し込み締め切り:7 月 23日(日曜)
申し込先: yas-kato20@nifty.com 主催: いのち環境ネットワーク
参加費無料
また、全国のお母さんたちによる消費者団体、ママエンジェルスの「電磁波環境審議会」では、ギガスクールをテーマとした答申に向けての動きをすすめており、私はその中では、可能な限り適切な情報の整理をしつつ、WEBやSNS等の立ち上げと運営、経費の管理等を担当させて頂いています。
低周波電磁波や、高周波電磁波だけが何の対策も、気をつける必要も無いというスタンスはとても不自然であり、それに対して少しでも公的に、リスク回避のあり方についてのガイドラインが整うようになれば良いなと思います。
【対策】高周波電磁波対策について
◆高周波対策について
高周波対策が必要となるケースは、大きく分けて3つあります。
1つ目は、身近なスマホやパッド等のタブレット、ノートパソコンやデスクトップ等で通信機能を使う場合。室内では、出来るだけ有線を使います。特に、沢山の端末を使われるような場合、複合的に高周波の影響を受ける事になるため、可能な限り有線LANと併用して、室内の高周波を軽減する事をおすすめします。
2つ目は、室内のWi-Fi出力が強い場合。Wi-Fiによる室内の高周波数値が0.1を下回っている場合はそれほど神経質になる必要はありませんが、場合により、Wi-Fiからの電波によって、室内の高周波数値が5〜10mW/m2程出ていることがあります。全てのWi-Fiの高周波数値が高いというわけではないため、その見極めが難しいところですが、Wi-Fiからの高周波数値が高い場合、その影響を常に受け続ける事になるため、注意が必要です。この場合は、Wi-Fiを使わない時は電源をオフにするか、高周波遮蔽シールドを被せる等すると良いでしょう。
3つ目は、窓から見える位置に携帯基地局等がある場合。この場合は、基地局との距離により高周波数値は変わりますが、近ければ近いほど、高い高周波数値の環境にあるということになります。この場合は、高周波遮蔽シールドを用いて、壁や窓等を遮蔽シールドで覆うのが良いでしょう。
日常の高周波対策は、室内では、スマホやiPad、PC等で通信を使う場合、極力有線LANで接続した上で、Wi-Fiには高周波遮蔽シールドを被せる、等がおすすめです。スマホやiPadを、わざわざ変換器を用いてまで有線LANを使うのは面倒、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これらの端末は、電波をキャッチしようとするときに高めの高周波を出すという性質があります。
例えば、窓際の電波をキャッチしやすい場所では低めに、奥まった室内では、一生懸命電波をキャッチしようとするので、300mW/m2−500mW/m2、場合によっては1000mW/m2にもなることがあります。電波をキャッチしにくい場所で、スマホでテザリングをしてPCを使う・・・等の使用では、かなり高い高周波の影響を受ける可能性がありますので、テザリング機能はおすすめできません。
また、高周波による影響は、人による、体質によるというよりも、扱うデータ量、距離、使用時間に比例して影響するため、条件が合えば、どなたにでも何らかの不調が起こるものです。同じ環境と思っていても、滞在している部屋が違ったり、同じ端末を使っていても、人によってその影響が違うのは、扱うデータ量が関係している場合もあれば、使用頻度が関係している場合もあります。
従来は電磁波の影響は、長時間重いデータを扱うことの多いクリエイターや、VDT作業を行う人達等にしばしば原因不明とされる体調不良者が多い傾向にありましたが、近年では、殆どの人達が、YouTubeやSNS等で、重いデータを扱う事が当たり前になってきています。
(意外にも、YouTube閲覧時よりも、SNSのストーリーズ等をずっと見続けている事で、一旦ダウンロードをしてから見る動画よりも、常に新しいデータの連続で見るストーリーズ等の方が、高周波の影響が大きいようです。)そのため、今や従来の職業防と言える時代は過ぎ去り、ごく一般的な、身近な問題となっています。
○スマホ(iPhoneの場合)を有線LANで使う場合は、変換器を使用します。
https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B09J822F83?psc=1&ref=ppx_pop_mob_b_asin_title
こちらの変換器では、USBの差し込み口もあるので、Wi-Fiからの電場の影響を防ぐため、プラグインアースを使うことができます。
○有線LANケーブルは、ケーブルから電場が発生して、帯電の影響を受ける可能性があります。こちらのケーブルだと測定器で測ってもケーブル部分も0v/mを保つのでおすすめです。
https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B0BRX6ZTKP?psc=1&ref=ppx_pop_mob_b_asin_title
○こちらの有線キーボードを繋げば、設定等何もしなくても、つなげてすぐにキーボードの打ち込みがスマホ等で可能になります。
大サイズ
https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B003LVYGH8?psc=1&ref=ppx_pop_mob_b_asin_title
小サイズ
https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B08X4HFP9Y?psc=1&ref=ppx_pop_mob_b_asin_title
○PCで、有線LANケーブル用の差し込み口がない場合は、こちらを使います。
USB差し込み口も充実しているため、ノートパソコン等を使用する場合、マウスやキーボードも有線で繋げて少し離して使うことで、磁場、高周波は避けられます。Wi-Fiからの電場については、プラグインアースでアースを取りながら使います。(有線LANの先にあるWi-Fiやルーター等から電場が生じている可能性もあるため)
Type-C
https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B09SD8429B?psc=1&ref=ppx_pop_mob_b_asin_title&th=1
USB
機種によっては、折角有線LANにつなげて機内モードにしていても、Wi-FiやBluetooth の機能が、よく確認をしないと、オフになっていない事があるので、注意が必要です。
写真 スライドからオフ設定にしたつもりが、白い表示になっている。
写真 設定画面を開くと、オンになっている。
設定画面でオフにして、スライドで確認。この透明になっている状態が完全なオフ設定です。
必ず「設定から」オフになっている事を確認してください。
◆Wi-Fiから有線LANを使う場合、有線にしてから高周波遮蔽シールド等で高周波を対策する必要があります。対策シールドについては、次の項目でご紹介します。
◆自宅の最寄りの携帯基地局状況の確認が、各モバイルサイトで確認出来ます
5G、とくにミリ波については、ここ最近大分増えています。
私の持っているEMF-390という測定器では、28ghz帯までは計測できないですが、10ghzまでは検知可能なため、30mW/m2を越して行って、時々50〜60mW/m2を超えるような場所があれば、そこにミリ波あり!っという感じです。駅周辺では100mW/m2を超える時もあります。サッカースタジアムとかでは、特定の場所で100〜300mW/m2とか平気でこしてくるスポットがあったりして、写メとりつつも一目散で逃げ去る感じです😂
https://network.mobile.rakuten.co.jp/area/
https://www.au.com/mobile/area/map/
https://www.docomo.ne.jp/area/
https://www.softbank.jp/mobile/network/area/map/
また、楽天がほとんどすべての5G基地局にミリ波アンテナも設置していて、携帯4社の中で楽天がもっとも多いミリ波基地局を設置していることは
https://www.soumu.go.jp/main_content/000857640.pdf
の17頁に記載されているようです。
楽天にかぎらずこの事で問題となっているのは、総務省に与えられたノルマをこなしていくような形で、「もーこんなにたくさん携帯基地局いらないよ」というくらい、数が多過ぎる点や、出力の高さ等が問題になっていたりします。
高周波電磁波遮蔽シールドです。
こちらは100cm✖︎160cmで4400円と安価。ただし、素材的に帯電するため同時にアースも必要
https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B09VT5VYWW?psc=1&ref=ppx_pop_mob_b_asin_title
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【電磁波って、何?】高周波編、身近な高周波電磁波についての色々。
「電磁波って何?」と思ったことはありませんか?
【漫画で知ろう、エレクトロスモッグ】は、 そんな疑問に答えるエンターテイメント漫画。 健康に影響を与える「電磁波」という単語が世の中にあふれ始め、 その影響の大きさを知りたい方々にはピッタリの作品で、 病気やストレス、肌荒れや睡眠の質に影響があるとも言われる「 電磁波」の情報が詰まった、新感覚のコミックです。(著者・ にゃん子石黒)
あなたの身近にある高周波電磁波いろいろ⭐️
◆スマートフォンやパッド等の高周波
考えがまとまらない、ボーっとする、集中できない、ミスが多い、 イライラする、怒りっぽい、眠気が強い、 夜へんな時間に起きてしまう、最近頭がいたい。最近、 こんなことが増えてきたなーと感じたら、 スマートフォンから発せられる高周波電磁波が原因かも。
スマートフォン全般には、高周波エネルギーへの暴露は時間、 距離と関連しているため、 持ち運ぶ際暴露レベルを抑える為に身体から離す、( 最近流行りのポーチ型、 首からかけるスタイルは本来避けた方が良い)スピーカー機能や、 ヘッドホンを使う等して、できるだけ体から離して持つ、 等といった、 高周波エネルギーへの暴露に対する注意書きがあるのをご存知でし たか?
高周波は、脳に影響を与える可能性があります。 睡眠時にスマートフォンを使用すると、脳波のパターンが変化し、 睡眠効果が低下する、スマートフォンを長時間使っていると、 脳の前頭前野という部分が活性化し、注意力や判断力が低下する、 等の研究結果が報告されているため、 使わない時は機内モードにする、 寝るときはスマートフォンを離れた場所に置く、 使用の際には電波をキャッチしやすいところで使う( 電波状況の悪い場所程、高周波数値が高くなる傾向にあります) 等、使用に伴う高周波による影を最小限に抑えることも大切です。 又、スマートフォン等を選ぶ時、国内のSARの基準値は2W/ kgですが、 どのくらいの基準であれば安全なのかという点については、 例えばドイツでは、0.6以下のものにエコラベル「 ブルーエンジェル」が導入されているため、 これを目安とすると良いかもしれません。
◆携帯基地局からの高周波
あなたの家の窓からは、 携帯基地局のアンテナが見えるでしょうか。見えるとしたら、 その部屋には、自分が携帯等の端末を使っている、 いないに関わらず、 常に高周波数値が検出される可能性が高いです。
日常生活の身近なところに電波塔や携帯基地局が設立されているケ ースでは、既に20年以上も前から、 生活空間の中における携帯基地局からの高周波による健康被害が報 告されています。また、5Gのミリ波による人体影響は、 評価そのものが定まっていない中、 街中の高周波数値が部分的に非常に高いスポットが増えており、 携帯基地局から受ける影響は、 従来よりもより身近な出来事になっています。
日本では、携帯基地局からの安全基準値がとてもゆるく、 アメリカと同じ1000μw/cm2となっています。中国 6.6 μw/cm2、スイス 4 μw/cm2 、ロシア 2.4 μw/cm2、オーストリア 1μw/cm2、オーストラリア0.001 μw/cm2と、その数値は世界的に見ても高い水準である一方、 一般家屋はアメリカに比べて面積が小さいため、 乱反射する性質を持つ高周波を扱うには、 注意が必要な環境と言えるでしょう。
◆Wi-Fiからの高周波
Wi-Fiは、使わない時には電源をオフにする、 寝室や居間などには置かない事をおすすめします。Wi-Fiは、 ものによって、30cmくらいのところで100~300mW/ m2、距離を置いたとしても、部屋のソ ファ等一番寛ぐようなスペースで常に2~5mW/ m2程出ているケースがあります。(目安は10mW/m2以下) Wi-Fiを通して重いデータを扱うと、 部屋中もっと高い数値になる事があります。いまは、 多くの人がワイヤレスパソコンで動画を見たり、 SNSに動画を載せたり等しているので、 そのぶん高い数値の高周波を受けている時があるかもしれません。
但し、全てのWi-Fi環境で、 それだけ高い数値が常にあるというわけではありません。 部屋の面積や出力状況によって数値が低い事も多いため、 正確に室内でのWi-Fiの影響を知るには、 測定をしてみるのが確実です。「 PCやスマホ等の端末使用時にも室内高周波の影響を避けたい」 という場合は、Wi-Fiに有線LANを接続し、 変換器で電子機器に繋げ、Wi- Fiは高周波遮蔽布等を被せた上で、 機器にアースを取りながらの使用がおすすめです。
◆スマートメーター
スマートメーターからの電磁波放射によって、 不快感や健康上の問題を経験していると報告されることがあります 。
スマートメーター(携帯基地局も含め) からの高周波による影響は、 例えば鉄筋コンクリート等では高周波を遮蔽しますが、 遮蔽作用のない木造建築の場合に、 受ける影響が大きい傾向にある等、この問題については、 現在多くの国で議論されています。
以上、身近な高周波の色々でした。高周波の場合、 タバコのように煙も見えて、嫌な匂いがするものと違い、「 目に見えない」という事と、 適切なガイドラインや情報が少ないために、本来高周波電磁波( 並びに低周波電磁波) の影響を受けている本人さえその事に気がつくことが少ないという 、また別の課題があります。
星のトロは、その事を教えてくれる存在です。トロは、 いつもお空に浮かんでいたので、 携帯基地局の影響をいつも受け続けていたために、 だんだんちいさなエネルギーからさえも不調になるようになってし まいました。いつもキラキラ輝いて、 にこにこしていた星のトロは、影響を受ければ受けるほど、 輝きを失って、苛立って、やがて元気がなくなっていきます。 輝くトロがまた元気になれるように、 友人のエレックがいつも測定器を持ち歩きながらトロを守り、 仲間たちと冒険しながら電磁波に関する色々な情報を得て、 時には戦いつつも、解決に向けて歩みをすすめていきます。
もっと電磁波の事について知りたい!という方はこちら。
「電磁波問題市民研究会」
電磁波問題について正しい情報を提供し、研究・ 啓発活動を行っている市民団体。ウェブサイトには、 電磁波に関する最新の情報や研究発表などが掲載されています。 また、電磁波問題に悩む人々への相談窓口や、 定例会等も行っています。アデュ・エレクトロスモッグでも、 ここから沢山の資料を参考にさせて頂いています。
「アデュ・エレクトロスモッグ」
Adieu の語源は、フランスで長い別れを告げる挨拶の言葉。 電磁波の影響からはずっとさよならしていたいもの。 永続的なデジタルデトックスを目指した日常生活のお手伝いを、 電磁波測定士がきめ細やかなカウンセリング、 アドバイス等を通して、電磁波の実態を正確に伝え、 健康的な情報社会の実現を目指します。
「ママエンジェルス 電磁波環境審議会」
全国のママ達が、子供達の未来のために、 健全な電磁波環境についてを考えていくための活動を行っています 。
https://instagram.com/ mamaangels_denjiha
「いのち環境ネットワーク」
環境と健康に関する専門知識を持つ加藤やすこ氏が運営するウェブ サイトで、環境過敏疾患としての化学物質過敏、 電磁波過敏についての解説を行っており、 海外の研究論文等で和訳されているものが多く、 様々な見解からの知識を得ることが出来ます。
◆また、今回ご紹介している高周波の色々についてのテキストを、 楽しい漫画とともにご紹介しているチラシを、紙媒体、 ダウンロード形式両方にて下記リンク先よりお受け取り頂けます。
日頃あまり高周波電磁波に対するリスクについて実感の持ちにくい 一般の方々にむけて、 わかりやすく噛み砕いた内容となっておりますので、 是非ご活用頂けますと幸いです。
チラシ郵送
https://electrosmog.base.ec/ items/75024698
チラシダウンロード
https://electrosmog.base.ec/items/74343980
【コラム】総務省、厚生労働省の方々との意見交換の場
先月、病室Wi-Fi協議会に対する助成金推進についての質問状及び意見交換の場として、衆議院議員の大河原まさこ先生同席のもと、総務省と厚労省の人達4人と、私を含む市民会の4名で開催された小さな会がありました。
病室Wi-Fi協議会とは、フリーアナウンサーの笠井信輔さんを中心とした有志により作られた団体で、コロナ禍において患者さん達の通信ツールの充実を計る事で、医療機関、病室でのWi-Fi環境作りを推進するための協議会です。
これにより、病室Wi-Fi設置工事に厚生労働省の補助金がつき、(同年9月に終了)マスコミに活動が取り上げられる、といった背景の中で、徐々に 病室にWi-Fiを設置する病院が増えていきました。
市民会からは、もし助成金等による推進で、多くの病院の病室でWi-Fiが稼働する、といったような事があれば、現在電磁波過敏を発症している人達にとっては、いざ病気になった時に、どこにもよりどころがなくなってしまうので、やめてほしいという事を、各省の、今後の流れに対する考えについての質問とともに、お伝えしました。
Wi-Fiの電波で?と首を傾げることもあるかもしれませんが、Wi-Fi電波は、その機材、その環境、室内壁面等の素材によって、0mW/m2以下を保ってくれる事も多いですが、一方で、出力が強く、その室内環境や、使う端末、扱うデータ量等によっては、部屋中が常に2−10mW/m2をこえることもあります。私のアトリエがまさにこれでした。朝から晩まで居る病室ですから、ここは、0mW/m2以下を保っていたいところ。
病院は、いっとき日常から離れ、体を十分に休めるところですから、通信は、病院指定のリビング等限られた場所に留めておいて、病室では、ゆっくり本を読んだり、休んだりしたいものですよね📚
私も、当事者としてのお話をさせていただきました。その前に、「皆さんは、『電磁波』と聞いて、何を思い浮かべますか?」とご質問をさせていただいたのですが、誰も答えることが出来ませんでした。そこで、簡単に電波、磁場、高周波のご説明をさせて頂き、測定器をお見せして、これを持ち歩きながら、外では高周波数値が出来るだけ低い場所を選び、室内では数値をゼロにするようにしながら過ごしている旨をお伝えしました。測定器はEMF-390、アメリカ製品で、電波、磁場、高周波の3つの数値を測る事が出来る簡易的なもので、高価な測定器に比べれば数値の誤差があるかもしれませんが、これを目安として対策を行い、十分役にたっているものです。
私からのご質問については、情報流通行政局の方々だったので、せめて高周波くらいは把握して説明出来なかったのかなと不思議に思いました。
また、担当の方の一人は、こういった話(電磁波に悩む人たちの話)を聞いたことが無い、ともおっしゃったのですが、これについては、かれこれ20年も前から、携帯基地局や電波塔の関連で、既に健康を害している方々の事象が確認されはじめ、2007年には国会で電磁波過敏に関する保険適応や救済措置、対策等が請願され、(時期ちがいで、高周波を扱う上でのリスク管理についても言及されています)2012年には日本弁護士連盟も、各省に対して意見書を提出する等している事象に対して、総務省内部でその共有がなされていなかった、という事を浮き彫りにしたものでした。
総務省では、一連の電磁波についての市民からの様々な声をまとめてレポートをしているものがあります。
https://www.soumu.go.jp/main_content/000366589.pdf
・総務省のリンクの5より
「電磁過敏症」については、症状が確かに存在すること、ただし電磁波ばく露と結びつける科 学的根拠がないこと等が WHO のファクトシート で明示されており、本検討会としても同様の見解 です。電磁過敏症の治療に当たっては、同ファク トシートに記載のとおり、医療専門家等と協力し て症状の軽減を行うことが適切と考えられます。
本検討会では、「電磁過敏症」に関して、電磁 界の人体への影響について客観的・科学的に実態 を捉え、確かな科学的根拠のあるデータを、関係 者に広く提示していく努力を続けていくことが 必要であると考えています。
・総務省リンクの6より
本検討会では、「電磁過敏症」に関して、電磁 界の人体への影響について客観的・科学的に実態 を捉え、確かな科学的根拠のあるデータを、関係 者に広く提示していく努力を続けていくことが 必要であると考えています。今後とも、本検討会 において、最新の科学的知見の収集等により、生 体電磁環境に関する検討を継続していきます。
と記載されています。
しかし、若手の方々にそうした一連のやりとりの流れが伝わっておらず、把握し切れていないのだとすれば、国民の健康を預かる立場である各省における体制そのものが、現状では機能していないという事になります。
他方、総務省としては、国内の研究そのものが、日本の環境(日本は経済的に豊になっている一方、小さな島国であることは、忘れてはならない事項です)に見合った独自の研究を進めていないなか、その検討会に全ての判断を委ねているために、健康被害の報告があったとしても、右から左へと流していかざるをえないジレンマというのがあるのかもしれません。
現時点での研究内容が必ずしも正しいというわけではない中、その軌道修正を行う事ができるのは、他でもない総務省や厚生労働省等ですが、それをする事が出来ていないのです。
一つ、私の祖父が、古美術商としての専門家として多くのきっかけづくりに尽力し,他専門家とともに告発に関わった、三越事件のお話を例に挙げてみます。
三越事件では、三越が開催した古代美術品として展示されていた9割の美術品が贋作だったのですが、それを三越が意図的に捏造をしたのではなく、池袋の古美術商から買い取った品々がそもそもの贋作だった、という一件があります。鑑定をしたとされる海外の鑑定機関も架空のものでした。三越側は贋作だったとは思いもよらなかったという様子だったそうですが、それが発端となって、当時の社長が辞任し、その水面下では池袋の古美術商オーナーが、迷宮入りとなった殺人事件にまで巻き込まれた、という事件です。
構図としては、三越が古美術商を信じて得た美術品の数々を、告発のその時まで三越も、三越に訪れた多くの古代美術品好きな人たちも、信じ切っていた、という形になっていて、三越もまた、被害者でした。
三越は社会的信頼性も高く、その三越が、大手をふるって開催している展示会の9割が偽物である事は、来場者の中で気がつく事が出来るのは、ごく一部の専門家だけ。それ以外の人達は、疑う余地もありません。三越は三越で、専門家、専門機関に任せているので、安心して展示が出来る、と思っていたでしょう。けれども結果は違いました。
これと似たような事は、実に多くのところに存在しています。電磁波に対する認識についても、これと似たところがあるのかもしれません。
電磁波の安全性については、多くの人たちは、何の疑問も持たずに現状での安全とされている内容を信じています。けれども健康被害をうったえる人が多く存在する以上、安全とわからない部分に対しては予防原則をしっかりと提言し、リスク管理を促していく必要のある分野でもあります。
それぞれにとっての「真実」と、現実的に起こっている上での「事実」がくい違っている以上、必要なのは、いくつもの統計から再検討され、導き出される真理と研究成果のあり方そのものです。
総務省が全ての見解を委ねている研究機関や検討会が必ずしも正しいとは限らないことを今一度見直し、研究機関もまた、自分達の見解が必ずしも正しいとは限らないということを、多くの市民の声の一つ一つを拾い上げて、それを元にした研究・検討会というものが成立しない限りは、これからも、思いがけない形とタイミングで、体を壊し、生活が一変してしまう人達が増え続けていくのです。
【漫画で知ろう、エレクトロスモッグについて】副流波の巻
「漫画で知ろう、エレクトロスモッグについて 副流派の巻」
勉強会主催者様向けの漫画ダウンロード
https://electrosmog.base.ec/items/74343980
今回の「ELECTRO SMOG」は、2020年に屋内施設禁煙化となった副流煙の前例をもとに描きました。(ペンネーム にゃん子石黒 )
Wi-Fiやスマホ、PC、携帯基地局等、今やありとあらゆるところに漂う高周波電磁波(電波)による影響を受け具合を悪くしたトロが、嫌波権を主張する経緯を描いたお話しになっています。タバコの前例に基づくと、公共における電波のことについても、少し、わかりやすくなるのでは無いかと思います。
・・・はじまりは、120年前。みんながタバコを吸い始めてから随分経った1900(明治33年)年に、鉄道省が定めた「鉄道営業法」に基づいて、社内喫煙の罰則と禁煙の場が設けられたところから始まります。
この頃からすでに、喫煙による健康被害が問題視されているのですが,タバコの「煙」による人体への有害性が明らかになってきたのは、ここからさらに70年かけての事。1980年に12人の弁護団が、嫌煙権を主張して、国、国鉄、現在の日本たばこ産業を被告として「受動喫煙の被害による損害賠償」と「国鉄車両の半分以上を禁煙化」することを求めるまでの間に、1949年から、旅客船内、事業用車両内、国鉄新幹線、国立病院等での禁煙場所の設置が着々と進んでいきます。
訴訟を起こした動機としては…
⭐︎国が1970年にはタバコの煙による人体への有害性が明らかになってきたにもかかわらず、公的な場所での分煙化を怠ってきたこと
⭐︎日本たばこに対しては、タバコの煙が人体への害を作り出しているにも関わらず、タバコの有害性を公にしていないこと
⭐︎国鉄に対しては、車両での禁煙車が導入されておらず,タバコの煙による被害を防ぐ事が出来ないこと
この3点でした。
これを「副流波」に対する嫌波権の主張についての動機として置き換えてみると…
⭐︎現在、総務省は「電磁波過敏症」の存在を認識し、確かにあるものと認めているにも関わらず、電磁波に対する対策を一般化させていないこと。
⭐︎国会にて、2007年には過敏症者に対する保険適応等の請願が出され、日本弁護士連合会によって、2012年に各省に意見書が出されつつ、「電磁波過敏症は確かに存在するものとして、今後研究努力をすすめ情報開示していく」(総務省リポート、提出された意見及びそれらに対する考え方参照)としているにもかかわらず、適切な研究成果を出しているとは言えない中、予防原則※1に基づいたリスク管理についての公的な呼びかけを怠っていること
⭐︎日本の国土面積が世界で63位であることを考慮に入れた安全基準値※2に対する改善を怠っていること
⭐︎通信産業や電子機器メーカーについては、利用時の高周波リスクに対する正しい利用のあり方が説明不十分であること
⭐︎商業施設や鉄道等に関しては、今や何処ででも誰もがスマホを持ち歩き、電波の影響を受けたくない人にとっては居場所等の選択肢が殆ど無いこと
等に当てはめられるのではないでしょうか。
本来消費者には、安全である権利 、知らされる権利 、選択する権利 、意見が反映される権利 、消費者教育を受ける権利 、補償を受ける権利 、生活の基本的ニーズが満たされる権利 、健康な環境の中で働き生活する権利、等があるはずですが、電磁波問題に対しては、これらの権利が尊重されているとは言えません。
参考文献
本堂 毅 東北大学理学研究科准教授 本堂毅先生の「携帯電話による公衆被曝をめぐって」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/butsuri1946/58/6/58_6_430/_pdf/-char/ja
この論文は20年も前のものですが、副流派的な概念がこの頃から既にありました。ペースメーカー等への配慮で[優先席では電源を切る]から[混雑時には切る]等緩くなっていますが、電車等閉鎖空間の中長距離・反射効果のある高周波では離れていれば安全と限らない事が理解されていない結果です。
タバコの主流煙、副流煙の有害性に対する危機意識から生まれた様々な活動により、成人男性の喫煙者人口89%だった1980年代から比べて、2020年には20%にまで減少。今でこそ、タバコの煙は有害なものとして、喫煙者が場所を選び限られたところでの喫煙をするのが当たり前となってきていますが、ここに至るまでの間、タバコを嫌がる人に対して、「ちょっとくらい我慢できないの?」「タバコがいやなら電車に乗らなければ良い」等といった言葉を投げかけられ、非喫煙者の方が立場が弱かったというような状態が続いていました。
これは、「電磁波に弱い自分が我慢るすしかないのか」と、「副流波」を受け悩む人の気持ちとよく似ています。タバコの時代よりもさらに厄介なのは、高周波の場合、タバコのように煙も見えて、嫌な匂いがする、といった事が一切無く「目に見えない」という事と、国や企業による公的な情報やガイドラインが無いだけでなく、メディアでも殆ど取り上げられることが無いため、本来高周波電磁波(並びに低周波電磁波)の影響を受けているであろう症状を抱えている人が、それと気がつくことさえできずに、医療機関にかかったとしても、あさっての方向を向いた相談をして、医師のなかに正しい知識を持つ人も殆どいないために、あさっての方向を向いた治療を施す、といった状況が、結果的に根本的な対策と改善を放置する事態となり、静かに、じわじわと症状を悪化させていく事です。※4
このように、既に影響を受けている本人がその事に気がつくことさえ出来ないケースが非常に多いという、タバコのように目に見えるから多くの人が嫌煙権を主張出来るようになるのとは別の課題が、嫌波権にはあるのです。
しかし、これだけ電磁波による被害が広まっているのであれば、その研究を、「有害ではない事を証明するための研究」ではなく、被害当事者複数名が研究協力者として参加した上で、「有害である可能性を考慮した上での研究」を徹底し、「科学的根拠としての証明」が明らかとなるまでの期間については、予防原則に基づいたリスク管理のすすめをしていくのが、国民の健康のためであり、日本経済のためであり、本来の政府の仕事なのです。
…さて、余談ですが、「なぜ、高周波に悩むのが星なの?」とたまに聞かれます。これは、多少個人差があったとしても、高周波の影響は、人によって違うのではなく、その影響の出方については、その人の置かれている環境※3や、どれだけの時間、どれだけの強度、どれだけのデータ量で高周波を受け続けていたか、という事に依存していることを表現したかったからです。
星は、いつもお空に浮かんでいるので、携帯基地局の影響をいつも受け続けています。携帯基地局の高周波は、場所によってとても強い数値を出しています。街の高周波に近い存在、それが星だからでした。
いつもキラキラ輝いて、にこにこしていた星のトロは、影響を受ければ受けるほど、輝きを失って、苛立って、やがて元気がなくなっていきます。輝くトロが、また元気になれるように、皆さんどうか力を貸してくださいね✨
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※1 予防原則 環境保全や化学物質の安全性などに関し、環境や人への影響及び被害の因果関係が科学的に十分証明されていない場合においても、予防のための政策的決定を行うという考え方。
※2 安全基準値 現在の日本の中継基地局からの高周波電磁波規制は、1000μw/cm2と、アメリカに並んで世界的に見ても1位。一方国土面積は世界で63位。これは、高い数値に対して建物室内面積とのバランスが取れていない事を意味しています。このバランスについては、アースを必須としていない日本の住宅室内における電場の影響についてもよく言われる事ですが、高周波についても、室内で乱反射する可能性を考えた時に、やはりそのバランスについてを考える必要のある点です。
アメリカと日本の安全基準値は世界的に見ても高い水準でしたが、他の国の基準値は下記の通りです。
・ICNIRP 900 μw/cm2
・中国 6.6 μw/cm2
・スイス 4 μw/cm2
・ロシア 2.4 μw/cm2
・オーストリア 1μw/cm2
・オーストラリア0.001 μw/cm2
※3環境 高周波が乱反射しやすい素材を用いた壁等の室内では、高周波数値が6倍にもなる事があり、受動被曝という現象を起こす事があります。また、携帯基地局が家の近くにあり、室内にその高周波が常にある様な場合、長期的に被曝し続ける事になります。職業柄PCに囲まれている中ワイヤレス機能を駆使しているような環境では、高周波電磁波と同時に低周波電磁波の影響も大きく、より多くの被曝が有ると言って良いでしょう。
※4 電磁波過敏の可能性がありつつ、日頃それとは気がつかずに過ごしているケースをリサーチし、まとめた個人的考察について
・電場による対電は皮膚表面にも影響する事があるため、皮膚が弱い人では、長時間電場の強いスペースにいると皮膚炎を起こす事があります。アトピーの診察を専門としている医師が、ステロイドを塗る前にまず化学物質や電磁波の対策を徹底するようすすめるケースが増えています。実際に、筆者は電磁波過敏発症後皮膚表面の違和感を感じる事がふえ、計測機を持ち歩くようになってから、家中の対電スペースを無くす事で、皮膚の乾燥や赤みがかなり改善しました。
・Apple Watch等の使用者の中に、watchと皮膚との接触部分の赤みや皮膚炎に悩む人が増えていますが、血液検査を行わないうちに金属アレルギーと判断されてその対策を行い、一時改善するもまたぶり返す、を繰り返している人が多いようです。スマホ長時間使用で頭痛や、使っている腕や手の甲に湿疹や皮膚炎を経験する人も一定数います。これは筆者も経験しており、電磁波過敏症状が酷くなり始めた頃、5G対応の機種で手の甲に酷い湿疹が出る等を何度か経験し、機種を変えると湿疹は出なくなりました。頭痛や倦怠感は高周波の原因と知るのはここから更に半年後の事ですが、Wi-Fiをやめ、通信を有線に切り替えることで、これらの症状も無くなりました。
・コロナ禍に突入してから急増したのが「テレワーク鬱」ですが、重度の電磁波過敏過敏になると、鬱状態や不安症状が大きくなります。そのため、テレワ鬱では、閉鎖的な中、家に仕事を持ち込み人と会う機会も減ることによるメンタル不調ばかりが原因ではありません。通常の職場となっていたオフィスビルはアースされている事が殆どですが、住宅建築にはアースを必須としておらず、その環境下で、強い電場の発生している場で長時間労働している事に加えて、殆どの人がWi-Fiで一日中ワイヤレス機能を使っている事も考えると、電場と高周波の両方で体調不良を起こし、鬱状態にまで追い込まれる事は十分考えられる事です。
・電磁波過敏の症状には、長期的な疲労感、倦怠感、関節痛、筋肉痛、咳、喀痰、息切れ、胸痛、脱毛、記憶障害、集中力低下、頭痛、舌の痺れ、動悸、下痢、睡眠障害、呼吸困難、鬱状態、不安、耳鳴り、皮膚炎、湿疹、歯茎出血と実に多岐に渡りますが、今や感染者の4人に一人がコロナ後遺症と言われている、その症状の殆どに類似しており、コロナ後遺症専門医である平畑光一氏も、類似する疾患として、筋痛性脳脊髄炎、慢性疲労症候群、起立不耐症、化学物質過敏症、マスト細胞活性化症候群、電磁波過敏症などを挙げています。筆者は、コロナに感染する前からこれらの症状の殆どを経験していますが、コロナ後遺症の症状一覧や、コロナ後遺症に悩まされている人をリサーチして読み進めるほど、「これって、電磁波過敏なのでは?😅」と感じる事がしばしばあります。特に電磁波過敏症状の中に鬱症状や慢性疲労症状も強く出る事は特記すべき点です。つまり、今、わかりづらく知見が行き届いていないような症状のなんでもかんでもコロナ後遺症とされているようですが、これも、症状の本質を曇らせている原因ともなっているのではないかと感じています。
【電磁波って、何?】電場編
電磁波に気をつけるといっても、何に気をつけたらいいのかがわからずふわっとした理解をしている方はとても多いです。
また、日本は世界的に見ても電磁波の影響を受けやすい環境であると言え、このことがあまり理解されていない状況にあります。
「電磁波」といえば、「電場」「磁場」「高周波(電波)」の3種類に分けられます。そして、電場、磁場は、まとめて低周波と言われています。これらは全て、長期的に晒されていれば健康に対する影響が出るものですが、日本では、それぞれに対するリスク管理のガイドラインがまだ安全を確保出来る状態であるとは言えず、年々電磁波をきっかけとした体調不良を経験している人が増え続けています。
今回は、「電場」についてお話しします。
電場に関しては、電気をつけたり、パソコンやスマホを充電したりしていると、そこで生じた電場は、家具や寝具を通して対電します。そして、対電したソファやベッドで長時間過ごしている人にも対電をし続け、結果的に体調を崩したりする事があります。これについては、世界中ではアースを取る事を原則としている国が殆どですが、日本では、電力消費量が、世界で1位の中国、2位アメリカ、それに続き3位と非常に多い一方で、国土面積は世界で63位と狭いです。
その上アースを原則としているスペースは商業施設やオフィスビル等に留まり、肝心の住宅建築にはほとんど施されていません。それに加えて、日本の家屋の面積からすると、狭い空間の中体のすぐ近くに対電スペースがあるようなおうちが殆どです。
また、昨今の精密電子機器や電化製品は、性能が向上するにつれて、対電の状況を測定器で測ると、年々その数値は高くなっていますが、これに対して適切な対策を取らなければ、あるとき突然、それまで長い時間をかけて影響し続けてきた分の健康被害を経験する事になります。
例えば、家電製品の電場発生量を測定器で測ると、下記の通りになります。(目安)
ホットカーペット 1000v/m
ノートパソコン 800v/m 草(充電中)
スマートフォン 600v/m (充電中)
電子レンジ 500v/m
冷蔵庫 350v/m
電気毛布 300v/m
デスクトップPC 300v/mこなのた
家庭用ゲーム機 280v/m
洗濯機 250v/m
ドライヤー 150v/m
液晶テレビ 11v/m
これらの数値を見てみると、ホットカーペットやノートパソコン,スマホ等、長時間使うものほど、電場発生量が高いようです。ノートパソコンや,特にスマホ等は、枕元に置いたまま充電して、そのまま寝てしまう人も多く、これはやめたほうがいいです。充電中に使う事もおすすめしません。
また、帯電をするのは家具を通してだけでなく、壁や天井、2階以上の部屋では床を通っている配線からも帯電しています。
この配線状況も、昭和56年以前の建築では150mのところ、平成23年時点では平均して950mとかなり増えています。
さらには、照明数16箇所から42箇所、コンセントの数では平均15箇所から48箇所へ、分電盤の回路数では6回路から23回路へと、全てにおいて増えていますが、それに対して建築基準は昔のままとなっているのが現状です。
これに対する対策については、アースを取ることが重要になってきます。アース工事が行える住宅環境であれば、その工事を行います。(一箇所2万円前後が目安)マンション等その工事ができない場合は、アース効果のある機材を使う等工夫をします。最近では、コンセントに機材を繋げ、アースマットとセットでアースコードをつなげる事で、一旦アースマットに集まってきた対電を一気にアースしていく、という機材もあります。
スイッチをオフにした状態であっても、コンセントを差し込んでいるコードからも常に帯電しています。
これは私の経験ですが、アースを取らずに身近な電場の数値を下げようとしていた時に,電化製品のコンセント等何も刺さっていない延長コードが家具に隣接していたり、テレビやBlu-ray等色々な機材が差し込んであるスイッチ付きのコンセントのスイッチを全部オフにしても、どうしてもソファの電場数値が下がらなかった時があります。
結局元のコードを抜くことで一旦対処はしたのですが、それだととても不便だったため、アースの取れる機材を使うことで最終的に電場の数値がゼロになり、楽になったことがあります。
対策できる機材を探そうというときに、色々な対策グッズが出てくると思いますが、重要なのは、「測定器で測った上で、対策前と後で確実にその数値が変わるかどうか」確認できるようなものに絞る事です。
また、電場に対する対策なのか、高周波に対する対策なのかを、対策する側もよくリサーチをして理解をしておくことも重要です。高周波に対して具合を悪くしていると思ったら、低周波が原因だった、低周波の対策に力を入れていたら、高周波でも体調を崩していた、等、電磁波の何に対して対策をするべきかを的確に知ることが重要です。特にこれからの時代、どこに過剰な電磁波数値が隠れているかわからず、まるで事故のように体調を崩す人も増えている中では、予防原則に基づき、自主的にリスク回避をしていくのが賢い生き方と言えるでしょう。
ひとまずは、電場発生量がゼロに近い数値なるのに越した事はないので、頑張ってこの数値を下げてみる所から対策してみましょう😊
【漫画で知ろう、「エレクトロスモッグ」について!】愉快な仲間たち
「漫画で知ろう、エレクトロスモッグについて キャラクター構成」
勉強会主催者様向けの漫画ダウンロード
https://electrosmog.base.ec/items/74343846
一般的に電磁波の問題を知っていただくにはどうしたらいいかな?ということを日頃考えていたところ、ある日、愉快な仲間たちが舞い降りてきました。オオヤマネコのエレック、星のトロ、ねずみのスー、もぐらのモッグです。まずはキャラクター設定が出来ました😊
(ペンネーム にゃん子石黒 )
オオヤマネコのエレックは、親友のトロが,時々街中や携帯、パソコンからの電波をキャッチしすぎると、イライラしてしまうことに気がつきました。それ以来、測定器を持ち歩いて、大好きなトロがいつもリラックスしていられるように、街中や身近な電子機器、家電製品の「電場」磁場」「高周波(電波)」の数値を測りながら、トロを守っています。
もともとは、エレックの耳先の毛や、しっぽで電磁波をキャッチしていたものの、体感だけだとちょっと心許ない。そう思ったエレックは、3つの数値を測定できる測定器を手に入れました。確実にその場の数値がゼロになることで、トロの具合はみるみるうちによくなっていきました。
星のトロは、いつも無表情だけど友達思い。街の電磁波をキャッチすると,だんだんイライラして、なんだかわからないけど怒り出して、しまいにはぱったり倒れて活動不能になってしまいます。ひどい時には半年寝込んだことも。自分に何が起きてるんだろうと不安に思っていたら、友達のエレックが手を貸してくれました。「ぼくは、特に電波に弱いみたい」更に空を見上げると、渡鳥が時々群れから逸れるらしい。逸れた一匹の鳥に聞いてみると、突然頭がぼんやりして、集中ができなくなってきた、と言っています。なんとなくぼくと症状が似ている気がする。トロは、電波の謎について知るための旅に出ようと決めたエレックの足元をいつも照らしてあげようと心に決めました。
ねずみのスーは、研究所についれていかれた仲間達がいつまでも帰ってこないことを気にしていました。次は自分かな、と、恐れていつも泣いています。時々研究所から逃げてきた仲間が、今の極秘研究の内容を教えてくれたまま、息絶えてしまいます。そんなことを繰り返しているうちに、泣き顔スーでしられるようになりました。エレックには、そんなふうにして手に入れた大事な研究内容を、こっそり教えてあげるのです。
もぐらのモッぐは、アース住宅が大好き。アースされていないお家を見かけると、とにかくアースを進めてきます。心術鬼没で、場所構わず地面から登場するので、もしもあなたの家の床に大きな穴が空いていたら、それはモッぐの仕業かも・・・
エレックたちは色々なところを旅して回るのですが、中でもユニークなのはナマズ村でした。ナマズたちは、地震がくる直前に、髭がビンビンしてきて、それで周りに「地震がくるよ」と伝えています。けれども、人工の磁場や電場をキャッチすると、長細いナマズたちがどんどん絡まってこんがらがってボールみたいになってしまう。そのナマズボールをエレックが見つけたらさあ大変。解けるまで,ずっと戯れ続けているでしょう。
【交流】群馬伊勢崎電磁波環境を考える会のご紹介
群馬で、伊勢崎市電磁波環境を考える会を不定期に開催されているHさんにお会い出来ました。
Hさんは、仕事をされているときに何度も原因不明の体調不良を経験して、定年後、電子レンジを使用時に全身小さな無数の針が刺さってくるような感覚がして、電磁波過敏に気がついたということです。
それ以来、徹底した電磁波対策を行い、出来るだけ距離を置きながら日常生活を送っており、リビングのカーテンには、向かいの楽天モバイルによる携帯基地局からの電波(高周波)を避けるため、シースルーの高周波遮断布等を使用されていました。
こちらのシースルー布は、私も遣ってみたいと思い、エコロガジャパンのものを購入。測定器で測ると、基地局やスマホからの高周波の数値がちゃんとゼロになるのを確認できました。
https://www.emf110.com/goodsList/59.html
コンセントにプラグインアース等も使用されており、これは、3月16日に、電磁波測定士2級の資格を取りに行く際に教材としても提供される事になっているので、その効果を実感したいと思います😊
Hさんが作成されている勉強会の資料には、手書きで、世の中の電磁波環境について、電磁波についての情報を得られる団体や、伊勢崎付近の対応可能医院、快適に過ごすための室内電磁波対策について、効果のあった電磁波対策商品の販売元等を詳しく紹介されていて、電磁波に関する新聞の切り抜き等もあり、とても充実していました。また、企業やメディアへの働きかけについても教えてくださり、ボリュームのある内容を、持ち前の明るい雰囲気で色々とお話くださいました。
その中から、室内電磁波対策についてを、こちらでご紹介させて頂きたいと思います。
日常生活を快適に暮らすため、体調を悪化させないために、まずは自宅がアース住宅であるかを確認。そうでなければ、大きい電化製品から、アースをとるよう心がけます。
まず電化製品の使用の仕方を工夫します。
例えば、冷蔵庫や扇風機、アイロン等の設定を強〜中から弱へ、エアコンの設定は、季節により、温めすぎず、冷やしすぎず。固定電話は子機を使わず、回線のみにする。→私は、固定電話をスピーカーで使うようにしています。測定器を電話機にかざしてみると、電場は殆どゼロの数値ですが、念のため。
照明は、数を減らしたり、白熱灯にする、つかっていない家電製品のコンセントを抜く、等。
シールドクロスを使用する、という項目は、屋外の携帯基地局からの高周波を遮蔽するためですが、ホントは基地局を建てるのであれば、影響のあるご家庭の窓には、企業にこのシールドの分を負担頂きたいところですよね😅
光回線の契約を解消する,というのも紹介されていましたが、これは、私も、昨年解約してWi-Fiも使わなくなりましたが、今年に入って改めて有線のみで契約をしなおして大分ネットを楽に使えるようになったため、電場に気をつけながら、スマホ等は、有線LANに繋げられる変換器等を使用しながら工夫をしています。
有線のみで契約をしてくれる先に迷うかもしれませんが、JCOMが、ちゃんと話を聞いてくれて、有線のみで契約可能となりました。ネット回線設置作業のお兄さんも、色々と無理難題を聞いてくださいました。担当の方々に感謝です。
とにかく、色々と対策をはじめるときには、まずは高いお金をかけるまえに、すぐ対策できる,基本的で簡単なところから行っていきます。どうしても対策しきれないところで対策グッズを頼る事になると思うのですが、効き目のないものや、かえって具合を悪くしてしまうもの、科学的根拠の無いものも多く、なかなか効き目のあるものまでたどりつきにくい現状があります。
たとえば高周波を遮蔽する布では、繊維の中に金属が入っており、アースも同時に必要なもの等があります。(私が購入した布は、アースの必要の無いものでした)知らずに遣っていると、今度は対電の影響を受けてしまう、ということもあるので、よく確認してから使うようにします。また、「電磁波に効く」と一言で言っても,高周波に効くのか、電場に効くのか、磁場に効くのか、ごっちゃになっている製品も多いです。磁場はなかなか遮蔽が難しく、効き目のあるものは限られていたりします。
・・・等々、購入の前に、どのような根拠があるか、評判はどうか,等を調べた上で判断していくのが良いと思います。
業者さんに相談しなければいけないシチュエーションの際にも、ちゃんと話してみて、わかってくれる人も担当者のなかではちゃんといらっしゃるのだということもわかりました。
もし、理解をしていただけなくても、諦めずに、ちょっと手間がかかるかもしれませんが、いくつか大学や医療機関の研究論文等を紹介するところからはじめてみます。加えて、総務省では、人体の影響についての研究自体はなかなか成果が出せているとは言えないものの、「電磁波過敏症は確かに存在するものとして」認識されているため、その旨をお伝えすると良いかもしれません。
これは、これから医療機関にかかろうとしている方、あるいは、理解されることが難しく、色々な科をたらい回しにされている方にも、担当医師に理解を深めて頂くために、有効的でもあります。
さて、群馬伊勢崎での会は、ママエンジェルスの電磁波チームのメンバーの方と、更にお二人加わって、5人でとても賑やかな交流会になりました。東京を離れ、滅多にお会い出来ない方々とご対面出来、あっという間の時間でした✨
【エレクトロスモッグシンポジウムについて】
エレクトロスモッグシンポジウム
【研究論文・資料各種(国内)】
電磁波過敏症の問題については、2007年には国会で議題に挙げられ、電磁波過敏症で健康被害を受けた人が治療を受けられる医療環境、社会復帰や、治療を支援する支援体制、電磁波の無い治療・移住環境を整えることを請願しています。
高周波電磁波の問題については、第156回国会にて、高周波電磁波から身を守るため予防原則に基づいた対策の早急な実施に関する請願がなされています。
2012年には、日本弁護士連合会が「電磁波問題に関する意見書」を取りまとめて、環境大臣、経済産業大臣、厚生労働大臣、総務大臣に提出をしており、そこでは、例えば電波の安全性を検証するための、通信産業界や電力産業との利権を切り離した上での委員会を設けるように提言しており、
その組織のありかたについては、「業界を所管する省庁から独立した組織とし、その構成員は、関連企業からの利益供与の有無及び内容を明らかにした上で、電磁波の健康影響に関して見解を異にする様々な立場から選任すべきである」としていますが、未だそのような組織構成で成り立つ委員会が無い状態です。(政府傘下の生体電磁環境研究推進委員会は,現状として、通信・電力産業に精通する構成員が多く、上記のような組織形態を実現できているとは言えません。)
そして総務省では、「電磁過敏症は確かに存在する」ものとして、その症状についてを認めています。
しかし2007年の国会で議題に挙げられてから16年立った今、未だこの問題について適切に対策を練られることがなく、その間にどんどん電磁波による影響、原因不明とされる健康被害を受ける人が増えつづけています。
今やあらゆるところに複雑に絡み合う電磁波の影響やその対策について、私たちは殆ど何も知らされていません。その現状に、国民一人一人が自ら学び、電磁波に汚染されていないクリーンな環境を自力で確保していく必要があるのです。
クリーンな状態とは、電場(v/m ボルトメーター)、磁場(mG ミリガウス)、 高周波(mW/m2、電磁放射線)全ての数値が、限りなくゼロに近い状態の事です。長時間過ごす住宅環境においては、日本ではアースが必須とされていない分、特に気をつけなければなりません。
こちらでは、電磁波汚染されている環境で長時間過ごすことで、どのような影響のリスクがあるのかを、様々な研究論文や資料を通して知っていただく事が出来れば幸いです。
◆156回国会 請願の要旨
高周波電磁波から身を守るため予防原則に基づいた対策の早急な実施に関する請願
https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/seigan/156/yousi/yo1560543.htm
◆第168回国会 請願の要旨
本 堂 毅 宮 田 英 威 東北大学大学院理学研究科
【Writer】エレクトロスモッグな漫画の著者
にゃん子石黒の活動と紹介
エレクトロスモッグシンポジウム
私たちは今、エレクトロスモッグ(電磁波公害)という、歴史を見ても世界的に深刻で根深い社会問題を抱えながら日常生活を送っています。
電磁波測定器を持ち街を歩くと、町中に張り巡らされた携帯基地局の電波により、比較的高い数値の高周波(RF)が至る所で確認され、居住スペースでも、寝室やリビング等で思いがけない高周波のホットスペースが存在することがあります。
電場(V/m)については、例えばソファの脇・床に延長コードが置いてあると、何も差し込んでいなかったとしても、背もたれから50V/m以上の数値が確認されます。ノートパソコンや携帯充電中の寝室では、常に電磁波が発生して,睡眠障害を起こすことがあります。
そうした身近なスペースの電磁波公害を長期的に受け続け、あるときから体が微弱なWi-Fiにさえ反応して具合が悪くなる電磁波過敏症の人達が増え続けています。
電磁波過敏症になると、あらゆる電子機器を使う事が困難になり、生活に支障をきたし、職を失う事もあります。
国会では、2007年時点で,電磁波問題に対する対策を徹底すること、電磁波過敏症者に対する適切な救済や保険適用となる政策について議論され、政府ではこの「電磁波過敏症」の存在自体を認めつつも、未だそのガイドラインを示すことがありません。
エレクトロスモッグシンポジウムでは、それらの深刻な状況を世に伝え、電磁波過敏症当事者や、そのご家族を中心とした情報交流・活動団体として、既に電磁波問題についてまとめている他団体・コミュニティと連携をとりながら、啓発活動を行いつつ絆を深め、助け合います。
また、大学研究論文等、エビデンスとなる資料情報を提供し、イベントや勉強会等を通して、広くこのテーマについて周知していくことを目的として活動を行います。
「その便利、本当に必要?」を合言葉に、利便性を求めすぎた現代社会において、その「便利」に変わりうる豊かな暮らしの概念を提案します。
先端と古き良き時代が心地よく共存する、そんな世界を思い描きながら、エレクトロスモッグという一つの社会的現象を通して、「便利さ」の中で失われていく事柄に再びスポットを当てて、その利便性の代替えとなる豊さを想像して頂きながら社会を変えていきます。
ーーーーーー
◆ 東洋英和女学院卒業後アメリカ留学、クリエイターとして国内外にて活動。
・日本電磁波協会 電磁波測定士1級
・電磁波問題市民研究会会員
・いのち環境ネットワーク会員
・ママエンジェルス 電磁波環境審議会参加
◆作家・クリエイターとして出版、海外出展、 創作物の技術に対する特許を取得する等その活動は多岐に渡る。
2022年夏に重度の電磁波過敏症となり、日本では電磁波についてのリスク管理と対策について殆ど進められていない中、多くの人達が電磁波についての適切な情報を得られるようにとの思いで大学や医療機関等の研究論文、資料等にて学び、電磁波測定士2級を取得、Adieu l'ELECTRO SMOGを立ち上げる。
現在ネット回線は、スマホ、PCともに、電場に対する対電対策を行いつつ、あらゆるワイヤレス使用で生じる高周波を避け、有線のみを使用。
電磁波についてわかりやすく説明する漫画を書いています。
こちらより、勉強会主催者様向けの「漫画で知ろう、エレクトロスモッグについて」漫画をダウンロード頂けますので、是非ご活用下さい✨催し等の詳細を頂ければ、HPやブログ、SNS等で告知させて頂きます。勿論、個人用のダウンロードも歓迎です。
キャラクター構成・電場、磁場、高周波
https://electrosmog.base.ec/items/74343846
副流派の巻
https://electrosmog.base.ec/items/74343846
ブログの著者であるにゃん子石黒は、クリエイターとして猫作品やグッズを制作・販売し、その売り上げを電磁波の健康影響についての周知活動にあてています。測定のご相談や対策のアドバイス等もお伺いいたします。応援いただけますと幸いです!
【お問い合わせ、漫画ダウンロード等】
エレクトロスモッグに過敏症当事者・ご家族による体験談等をご提供くださる方、身の回りの電磁波環境・電子機器から距離を置いてから変わった事等の実体験、エレクトロスモッグについて周知活動にご協力いただける方、電磁波問題について勉強会等を行なっている団体・個人との繋がりを持ちたい方、資料等の送付については、下記までご連絡いただけますと幸いです。(匿名歓迎)
又、こちらより、勉強会主催者様向けの「漫画で知ろう、エレクトロスモッグについて」漫画をダウンロード頂けますので、是非ご活用下さい。催し等の詳細を頂ければ、HPやブログ、SNS等で告知させて頂きます。勿論、個人用のダウンロードも歓迎です。
キャラクター構成・電場、磁場、高周波
https://electrosmog.base.ec/items/74343846
副流派の巻
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イシグロ宛
【コラム】「デジタルデトックス」と言うと受け入れやすい、言葉のマジック
「デジタルデトックス」してますか?
仕事を頑張るOLさんとかに人気がありそうな新しい概念として、最近注目され始めている美容と健康のための考え方です。
ハイソサエティ女子に人気の「CREA」では、この夏に、「その不調、実は“電磁波”が原因かも 」という切り口で、新しい美容の保ち方を提案した記事を投稿しています。
https://crea.bunshun.jp/articles/-/37288
こんなお洒落系の記事に電磁波問題が登場する事は、今までレアケースだと思い込まれていた電磁波過敏の問題に、少し光が当てられたような出来事です。レアだと思っていた事象が、実はレアではなかった、という表れとも言えるのでは無いでしょうか。
さて、「デジタルデトックス」というとなんとなく一般的にも受け入れやすい表現ではありますが、「電磁波に気をつける」と言うと否定的になる人が多いのは、言葉の印象によるマジックなのでしょう。
しかし、今回のこのCREAの記事では、 デジタルデトックスの中には、過剰なSNS等のやり取りや情報過多による疲れから解放される、ということだけでなく、むしろ過剰な電子機器の使用で発生する電磁波によるストレスを軽減させる事の方に重点を置いています。
この記事は、下記の通りまとめられています。(記事より引用)
・電磁波は有害なものという意識を持つ
・Wi-Fiや携帯電話から発する電波は、細胞発達の障害を起こす
・電磁波が引き起こす静電気は、皮膚の表面に帯電し、血流の流れを停滞させ、冷え性や皮膚の乾燥、湿疹の原因になる
・電子機器に囲まれて暮らしている私たちは、常に電磁波を浴びている状態
・自律神経の乱れ、不眠、免疫力低下、片頭痛などちょっとした不調がサイン
等々、殆ど電磁波の問題に対する言及となっています。
そして、電磁レンジや電気毛布、電気カーペット等はなるべく使用しないこと、携帯電話ポケットに入れて持ち歩かないこと、携帯やノートパソコンを充電しながら操作しないこと、寝室に電化製品はなるべく持ち込まないこと等、今まで皆から「トンデモ」「電波系」といわれていた事がずらりと並べられています。
そもそも、「電磁波は有害」というと拒否反応を起こしてしまうのはなぜでしょうか。
「電磁波過敏症」と言うと、「可視光線も電磁波だ」「人工衛星は」等、色々なことを持ち出して否定をしようとする人もいるのですが、ナンセンスです。
まず電磁波といっても様々で、全てに害があるわけではなく、また環境や使用状況によっても異なってくるものです。紫外線はそれ自体には大きな害はありませんが、例えば強い紫外線にあたりすぎれば皮膚がんの可能性が高まると言うことは私たちはよく知っています。
つまりどんなものでもほどほどに、というのが正しいのですが、電磁波の場合何故か「害はない」と言いきってしまう方も多く、その本質が理解されることがあまりありません。
例えば紫外線の場合であれば上記のような作用が一般的に知られているので、日差しの強い時は日傘や日焼け止め等をして対策をします。しみよけだけに効くわけではなく、皆無意識に害になりすぎないよう程よくプロテクトしています。
今、電磁波の問題が全く整備されていない中、例えばここに5Gが増える、ということはどう言うことなのか、紫外線で例えを考えてみました。
今、私たちは太陽の恵みを受けて生きています。紫外線も、夏ばの強い日差しを気をつければ、程よい分量です。
ところが、科学の技術が進歩して、2つ目の太陽をつくることになり、宇宙に浮かべてみました。そうこうしているうちに、3つ目の小さな太陽も宇宙に浮かべられました。
これまで、1つの太陽で程よい具合だったのが、紫外線がちょっと増えすぎた。その分、ちょっと気をつけて生きていかなければいけません。3つ目の太陽が増えたら、大分気を付けて生きていかなければなりません。そのためには、正しい知識と対策が必要です。
・・・ちょっと飛躍しすぎたでしょうか。でも結局は、こういうことなのです。2つ目、3つ目の太陽は、進化し続ける電波や電磁波、電子機器・・・5Gであり、Wi-Fiであり、電波塔であり、身近な電子機器(スマホやノートパソコン等)であり、家電製品あり、オール電化であり、ソーラーパネルでもあります。これらがどんどん増えていけば、これまで単体ではそれほど影響のなかったものが、使用状況が幾つも重なり、色々な作用が重複して、有害にもなり得る、と言うことなのです。
電磁波の場合、紫外線のように、「強い日差しの時にはUVケアをするなどして気をつけましょう」等のガイドラインと言っていいようなものが全くありません。それを知りたければ、自主的に調べなければわかりません。調べても、たくさんのデマや非科学的な内容に埋もれて、正しい情報にたどり着くのに一苦労します。
そんな中、何にどう注意をしたら良いかというのを、知っている人と知らない人との差もはげしい。現状ではほとんどの人が、その対策の仕方を知らないまま過剰な影響を受け続け、知らない間に深刻な状態になっている人が増えています。
しかし、対策をするにも、複雑な電磁波の作用を理解しなければ、気をつけようがありません。そのような環境の中で、企業や、政府からは、「人体に影響はなく、安全基準を保っています」と言われれば、そもそも対策をする、という発想自体から遠のいてしまうのが人間心理というものです。
皆「販売されて世の中に出回っている電子機器や電化製品は、当然国の安全規定を下回るもの」と信じ込んでいますが、使用状況によって基準値を遥かに上回る事を気にかけている人、どれくらいいるでしょうか。また、機材そのものの規定数値だけでなく、「通常時の数値を把握するとともに、変則的にはどれだけの数値を出していて、安全に過ごせる・使えるのはどのくらいの時間・期間であるか」ということを、厳密に割り出していかなければなりません。そこに、さらに環境の事も考える必要があります。電磁波は素材によっては反射して室内に篭るという性質もあるため、居住建築にアースが必須とされていない日本では、この辺りをきちんと考えて過ごさなければ、決して安全とは言えないのです。
また、製品としての説明も不十分な場合がおおいです。割れたスマートフォンや煩雑に扱って何度か落としたノートパソコン等の電磁波漏洩については全くノーマークですし、そもそも、輸入電子機器等の電磁波状況の精査は実は海外よりもかなり緩かったりします。
例えばシャンプーなら、「目に入った場合はよく目を洗い、それでも違和感が残るようであれば医師にみてもらう」等のあたりまえの注意書きがあります。けれども、パソコンやスマートフォン等には、画面が割れた場合には人体にも影響が出る場合がある為すぐに修理に出すように、という注意書きは何処にもありません。実は、割れた画面のものを使い続けることは、電磁波漏洩の観点から言えば、とても危険なことです。
例えば、電子レンジを想像してみると良いでしょう。電子レンジから発せられる電磁波は2.4GHz帯の周波数であり、5Gの周波数と同じですが、電子レンジを使っている時に被害を受けないのは、有害な電磁波をカットする素材でしっかりと覆われているからです。この素材のどこかが破損した状態で電子レンジを使うといけないことは、素人でも理解の出来ることです。同じことが、他の電子機器にも言えるのではないでしょうか。
私自身のお話しすると、割れたiPhoneやiPad等の使用で、腕中にひどい湿疹が出るようになり、すぐさま修理に出して、湿疹は出ないようになった、と言う経験があります。注意書きがないと、若い人では、金銭的なことや、忙しい人では、時間が無い等の理由で、修理を後伸ばしにして割れたままで暫く使っている人もいるでしょう。けれども現状では、その人たちに注意してくれる正しい知識を持った人たちや、正しいガイドラインが全くないのです。
携帯電話については、欧州評価会議では子供、青少年の携帯電話の使用について勧告が出ており、懸念される健康上の問題を科学的根拠が明らかにするまで青少年は携帯電話使用を必要最小限に留める、としています。
スイスでは、5Gに関連する新技術がもたらす健康リスクの問題から、アンテナ7500基の普及について、政府の方針を支持した回答者は42.5%、反対は41.7%で、ほぼ半々となっています。国民の半分が、アンテナの普及に反対という状況を、日本では想像が出来るでしょうか。
日本人は、「目に見えない事象」に対してとても苦手意識があります。よく言えば現実主義、悪く言えば頭がかたい。この融通の利かなさが、自分たちの首を絞めていることがあります。しかし、実はその目に見えない「電磁波過敏症」という事象については、一部の国家機関がその存在を既に認めています。
大里研究所が開発したパパイヤ発酵食品が「電磁波過敏症を治療するための医薬組成物」として昨年米国特許商標庁に特許登録、今年2月には、日本国特許庁に特許登録されており、一部の国の機関が認めてるのに、なぜか国では認められていない、という矛盾が発生しています。
https://www.atpress.ne.jp/news/304517
この製品が特許認定された背景には、もはや現時点で電磁波による影響は少
これをきっかけに、少しづつ電磁波過敏症の問題が、政府にもきちんと認められるようになってほしいと願うばかりです。