エレクトロスモッグシンポジウム

エレクトロスモッグ(電磁波公害)について知識を深め、対策を紹介していきます。

【エレクトロスモッグシンポジウムについて】

エレクトロスモッグシンポジウム

 
私たちは今、エレクトロスモッグ(電磁波公害)という、世界的にも深刻な社会問題を抱えながら日常生活を送っています。
 
例えば、スマートフォンやノートパソコン、iPadWi-Fi等のワイヤレスの電子機器は、今やほぼ全ての国民が持参するようになりましたが、これらの機器から常に高周波が放たれている事を、殆どの人が意識せずに過ごしています。
 
けれども、これらワイヤレス機器から発せられている高周波は、時として国の安全基準値をはるかに超える数値を出す事もあり、安全基準値とされている数値であったとしても、そこに使用時間軸に対する適切な考慮までされておらず、高周波を発する機器を扱う上での健康上のリスクについての説明もありません。
 
例えば、スマートフォンiPad等では、電波をキャッチしようとする際に高い高周波を出しますが、電波をキャッチしにくい奥まったスペースでは、通常の数倍,時には数十倍の高周波の数値を放つことがあります。また、動画や画像データ等、通信容量が大きいものを扱っている時も同様に、高周波の数値が高くなります。そのため、SEやデザイナー、Youtuber等に原因不明の体調不良が多いのは、これも大きな原因の一つとなっているのではないかとの考えも増えてきています。
 
電波塔問題は、もう20年以上も前から市民間で叫ばれている事柄ですが、未だ、電波塔周辺の市民の声が届く事なく設立され、体調を崩し、引っ越しを余儀なくされる人が後を立ちません。
 
最近ではこの電波塔問題はより身近なものとなり、身近なマンションの屋上の一角に携帯基地局が設置されており、より身近な問題となっています。
 
電磁波測定器を持ち街を歩くと、町中に張り巡らされた携帯基地局の電波により、比較的高い数値の高周波(RF,電磁放射線)が至る所で確認され、居住スペースでも、寝室やリビング等で思いがけない高周波(電磁放射線)のホットスペースが存在することがあります。
 
電場(V/m)については、例えばソファの脇・床に延長コードが置いてあると、何も差し込んでいなかったとしても、そこからソファ全体に帯電し、背もたれから50V/m以上の数値が確認されることがあります。ノートパソコンや携帯充電中の寝室では、常に電磁波が発生して,睡眠障害を起こすことがあります。
 
また、こたつやホットカーペット等、温まるために長時間直接肌に触れるものが、意外と高い電場の数値を出しており、人への帯電の原因を生み出していることがあります。作家の川端康成の主治医である栗原雅直先生は、彼が愛用していた電気毛布が原因でうつ病を発症し自殺をしてしまった、との持論を持っており、最近では、皮膚科でアトピー等の原因不明の頑固な皮膚症状を、徹底した電磁波対策を試みることで大幅に改善したとの実感を得ている医師も増えています。
 
このように、電場、磁場、低周波、高周波と、それぞれの要素が複合的に絡み合い、身近な電磁波公害を長期的に受け続け、あるときから体が微弱なWi-Fiにさえ反応して具合が悪くなる電磁波過敏症の人達が年々増え続けています。
 
100%安全とは言えない状態でありながら、国の電磁波に対する研究の成果が進まず、どんどん複雑な電磁波環境が身近に溢れていくことで、そのリスクや被害も見えないところで増え続け、専門家とは程遠い一般市民が、自力で物理学的、医学的観点からのさまざまな研究論文や資料に目を通し、自力でこの複雑なリスクを回避していかなければならくなっているのです。
 
電磁波過敏症になると、あらゆる電子機器を使う事が困難になり、生活に支障をきたし、職を失う事もあります。
 
国会では、2007年時点で,電磁波問題に対する対策を徹底すること、電磁波過敏症者に対する適切な救済や保険適用となる政策について議論され、総務省では「電磁過敏症」の存在自体を認めつつも、未だ電磁波対策についての徹底したガイドラインを示すことがありません。
 
エレクトロスモッグシンポジウムでは、それらの深刻な状況を世に伝え、電磁波過敏症当事者や、そのご家族を中心とした情報交流・活動団体として、既に電磁波問題についてまとめている他団体・コミュニティと連携をとりながら、啓発活動を行いつつ絆を深め、助け合います。
 
また、大学研究論文等、エビデンスとなる資料情報を提供し、イベントや勉強会等を通して、広くこのテーマについて周知していくことを目的として活動を行います。
 
「その便利、本当に必要?」を合言葉に、利便性を求めすぎた現代社会において、その「便利」に変わりうる豊かな暮らしの概念を提案します。
 
先端と古き良き時代が心地よく共存する、そんな世界を思い描きながら、エレクトロスモッグという一つの社会的現象を通して、「便利さ」の中で失われていく事柄に再びスポットを当てて、その利便性の代替えとなる豊さを想像して頂きながら社会を変えていきます。
 
2023年1月