エレクトロスモッグシンポジウム

エレクトロスモッグ(電磁波公害)について知識を深め、対策を紹介していきます。

【コラム】オダギリジョー演じる興津晃彦 がスマホでの通話にスピーカーを使う理由はなぜか

iPhone に、高周波エネルギーへの暴露に対する注意書きがあるのをご存知 でしょうか。

内容はざっと以下の通り。(省略引用)


・持ち運ぶ際暴露レベルを抑える為身体から1.5 cm 以上離す
(iPhone7からは5mm)

 

・金属ケースの使用は避ける ・高周波エネルギーへの暴露は、時間、距離と関連。ハンズフリー オプション(スピーカー)や、付属のマイク付きヘッドフォン、他 社製ハンズフリー機器を使用した上、できるだけ体から離して持つ

 

 

この注意書きは、大分前から既に存在していますが、ちゃんと知っ ている人(気がついている人)、あまり見かけません。


しかし最近、これを忠実に守っている人がいます。それは、アトム の童でオダギリジョー演じる興津晃彦です。 彼はいつも携帯を耳に当てずスピーカーで話していますが、健康意識の高いオダギリジョーさんご本人の意思でアドリ ブで加えた設定なのかもしれない、というのはあくまで個人の考察 です。

 

健康意識の高い人ほど、だいぶ前からワイヤレスイヤフォ ンマイクを使用しています。但し、このBluetoothのイヤ フォンについても、ここ最近では、脳に近いところで長時間使うた め、あまり推奨はしない、という意見も出てきています。


しかしスピーカー使用をベースとする人はまだ殆ど見かけず、限り なく暴露リスクの低い形での通話を行なっている興津晃彦(あるい はオダギリジョー)は、かなり先駆的な人物と言えるのかもしれま せん。


ちなみに通話中で一番高周波暴露リスクが低いのは、「机の上に置 いた上でスピーカー機能を使って通話する」です。


私の場合は夏に電磁波過敏症を発症してからパソコンに一切触れな くなり、iPhone13、5Gでは、酷い湿疹が出てしまうため 使用が難しく、auの窓口の人に相談・アドバイスを頂いた上、か なり前のiPhone SEで、4Gでやっと楽に使えている、という状態ですので、以前 は使っていたワイヤレスイヤフォンもやめて、この方法で通話する ようにしています。移動中は機内モードです。


ネット等も、出来るだけ直接触れる機会を減らすよう、小さい卓上 イーゼル等で本体を固定した上で、必要最低限の操作と、限りなく 体に優しいワイヤレスキーボードを使用してなんとか仕事を細々と つなげています。

 

(2023年2月時点では、ネットをJCOMにて有線のみで契約、変換器で有線LANケーブルに繋げて使っています。大分楽です。Wi-Fiの方は、極力有機で繋げるようにして、Wi-Fiをアルミホイルや高周波遮蔽シールド等を被せると、不用な健康被害のリスク回避となります)


「結局ワイヤレスをつかっているじゃないか」と思う方もいらっし ゃるかもしれませんが、ワイヤレスキーボードにも電磁波の強弱が あって、長時間使っていると胸元や腕まわりがヒリヒリと赤く痛くなっ てくるものも多く、(機種EWIN折り畳みキーボード等)色々試 してみた結果、icleverのBluetooth折り畳みキー ボードでは痛みを感じた事がないため、こちらを継続的に使用してい ます。


話を本題に戻します。


このiPhoneの注意書きは、あきらかに電磁波の人体への影響 を意識してのものですが、一般的に知られていないのは、メディア で取り上げられることもなく、企業が声を大きくして注意をよびかけることもないからです。

 


さて、注意書きの中で、少し違和感を感じた方はいらっしゃるでし ょうか。省略はしてありますが、この3点が注意書きの全てですが 、色々足りていないのです。


(注意書引用元 Apple RF Exposure
https://www.apple.com/legal/rfexposure/iphone13,3/ja/ )


まずこれらの注意の意味するところと違和感は・・・


持ち運びの際に1.5 cmあるいは5mm 以上離す、というのは、密着させることで、電磁波からの影響がよ り大きくなる事を既に想定しています。アメリカではブラの中にスマホを入れておく習慣の多い女性等の中には、スマホを入れた側の乳房に乳がんを経験する人が多く、医師が「ブラの中にはiPhoneを入れないように」との注意を呼びかけています。

 


金属ケースの使用は避ける、という項目を知る人たちの中には、電磁波の影響を出来 るだけ避けるために、銀歯等の被せ物をセラミックにする等の対策 をしている人達もいます。


また、身に付けている金属、たとえば女性であればジュエリーや アクセサリー等も、iPhoneを使う上では、要注意ということ になります。金属には電磁波がより多く集まってくるからです。

 


そして最大の違和感は、注意書きの中には、肝心要の項目が見当たらないことです。電磁波 を発するのは通話中だけではありません。「基本的に 体から離して使う電子機器」であれば、ネットやゲーム等のアプリ を使っている時はどうすればいいのでしょうか。この場合、人によってはかなり の長時間スマートフォンに触れて使用することになります。

 

また、特記すべきは、携帯画面が損傷した場合、強い電磁波がカバー無くそのまま暴露されることになるので、直ちに修理に出す、という事です。私の経験からは、昔、画面の割れた携帯では酷い蕁麻疹を経験して、修理をしたら皮膚症状も治ったことがあったからです。今の端末より大分電磁波が弱い頃の事です。

 

これについては、「デジタルデトックスというと受け入れやすい言葉のマジック」の中で、電子レンジを例えにして分かりやすく説明しています。

https://digitalnyanko.hatenablog.com/entry/2022/11/26/165607

 

ネットやTwitter等で検索をしていると、Apple製品で蕁麻疹を経験している人が非常に多いです。

 

ノートパソコンを膝に置いて使っていると脚全体に蕁麻疹、普通に使っていても腕中に蕁麻疹、iPhone使用者でも腕中に謎の蕁麻疹、特に多かったのは、Apple Watchでの皮膚炎・湿疹です。2015年からユーザーにより皮膚炎のことが言われていますが、いまだに改善されず、むしろApple Watchでの湿疹に悩む人は年々増えています。接触性皮膚炎と思っている人も多く、中にはそのような人もいるかもしれませんが、大抵の場合、Watchの電磁波による皮膚炎と思われる症状が多い。

 

画面等が割れていない状態でこれだけ皮膚症状の異常を経験するが多いなら、割れた場合ではかなりひどい事になります。

 

気になるのは、すぐには蕁麻疹等の症状が出ない人でも、割れたiPhoneをしばらく修理に出さずにそのまま使っている人の健康状態です。特に若い人達に多いようですが、「まだ」皮膚状態として出ないまでも、電磁波の人体への影響は皮膚症状に限ることではないので、かなり注意が必要です。

 

韓国では、小中学生がデジタル機器の使いすぎで認知症になっているというデータがあります。主にiPhone等を使っている人が多く、2015年〜2020年で944人が発症し、2020年1−6月では114人にものぼっています。韓国は2013年時点でワイヤレス・ブロードバンドの普及が100人中104人と世界最高で、最もはやくデジタルライフが普及したことが理由ではないかとも考えられています。携帯と脳腫瘍発症率とは昔から話題にあがりますが、「腫瘍」といった目に見える症状ばかりでないのが、電磁波による影響の特徴です。

 

画面等が割れていない状態でこれだけ皮膚症状の異常を経験するが多いなら、割れた場合ではかなりひどい事になります。直接的に人体に害の出る症状のため、具体的に注意書きとして書くべき項目です。

 


以上iPhoneを例に書いていますが、困ったことに、 これはiPhoneの注意書きだけに言えることではなく、おおよそ同じような内容をスマホ全般で公開しており、 iPhoneのほか、Blackberry torch、Nokia C6等でも見られる注意事項でもあります。


「触れながら指先で直感的に様々な機能が使用できる」のが売りであるはずのスマ ートフォンが、高周波エネルギーのリスクを減らすには触れないほうがいい、というのが使用時の基本的概念ということを知っている人たちはどれくらいいるでしょうか。既に製品として矛盾していますが、すぐさま体に影響があるというわけでもないのも事実なので、 企業側の義務としては、それらの事項をこっそりとでなく、 ユーザーの健康のため、もう少し大々的に注意を呼びかけるべきなのです。 あるいは、製品の電磁波漏洩問題を徹底的に改善していくべきです。

 

iPhoneのSAR測定値は総務省の定める曝露ガイドラインを 上回る場合があります。」という注意事項が、 iPhone小冊子等には掲載されていますが、もし、この二行にも満たない説明が、先に記したような「割れた場合の電磁波の暴走」等のケースを含めて言い表しているつもりなら、注意書きとしてはかなり不十分です。総務省としては、それでいいものなのでしょうか。

 


下記リンクの内容は、私が、お医者さんや周囲の人で今の状況を理解していただけるよう にQRコードにしてお配りしているものです。

 

https://www.dropbox.com/sh/cch25dca43ilvhr/AAByLSmD46QgJL1f2oeuB1-Ha?dl=0

 

北里等大学病院、 早稲田大学応用脳科学研究論文、医療機関等による資料各種の他、 世界中の電磁波に関する研究や論争等の資料を一つにしているもの です。


一方経済産業省傘下の電磁界情報センターや、総務省傘下の生体電磁環境研究といった機関は、機関のメンバー構成には通信会社や電力会社等の委員が 非常に多く、利権が大きく関わっているため、基本的には「電磁波への人体への影響は無 い」との見解をベースとして、その影響についてを曖昧な言葉でにごしています。

 

多くの人が、「人体に影響がある様なものを国が容認す るわけがない」と言う考えているかもしれませんが、少し色々な事を調べて勉強をすれば、電磁波問題については自力で適切な知識を取り入れて、自力で複雑な対策を練らなければならない現状が見えてくると思います。

 

世界の基準値です。

http://dennjiha.org/?page_id=15017

 

本来この数値基準を決めるのは、経財産業省や総務省ではなく厚生労働省環境省が行う、等、利権やしがらみのないところで行われなければ、健全とは言えません。


企業と政府とマスメディアとの壮大な煙の巻き合いで安全規定値や情報開示内容がきまり、一番の 被害を被るのは国民という問題は、何も知らされずに家の近くに電波塔がたって健康を害した、等の問題がかれこれ20年近く前から生み出され続けており、そうこうしているうちに、深刻な被害を被る人等が年々増え続けているのです。

 

環境ジャーナリストの言葉で、こんな内容があります。

 

「何が報道されているのか以上に、何が報道されていないのか、に目を向けることが重要」

 

 

・・・話を再びiPhoneにもどして、最後に、私が経験した不思議な湿疹の出方についてをご紹介して、今回の記事を終えたいと思います。

 

私が電磁波過敏症を発症したのはタッチバーツきのMacBook Proが原因でしたが、後になって、この機種はかなり電磁波が強いと言うことがわかり、これを使っている環境も良くありませんでした。

 

一番ノートパソコンに影響を受けているときに、まだそれとは知らない時、iPhone13を使っている時起こった出来事です。

 

作業中右側にiPhoneを卓上イーゼルに乗せて動画を見ていたときです。右腕のiPhone画面側に、ちょうどスマホ積分のぼこぼことした蕁麻疹が出来ました。びっくりしてその時はスマホを遠ざけました。動画を消して持つと、持った腕と手のひらの甲にも蕁麻疹が出ましたが、動画を見ている時ほどではありませんでした。

 

そうこうしているうちに、ノートパソコンにひどい反応をするようになり、ノートパソコンの場合は触ると常に酷い湿疹の症状や頭痛が出るようになりました。携帯の反応は、電磁波コンボによるものだろうと思う様にしました。

 

電磁波のことを調べていると、よく、電子レンジと5Gの電磁波は同じだけの強さだ、というのを目にしますが、まさにそれが自分の腕で証明されたような出来事で、本当に恐ろしい体験でした。そうした出来事を境に、徐々に体がおかしくなっていきました。

 

 

電磁波問題は今や公害です。

 

目に見えず、けれどもいつ誰のもとに、まるで事故のように深刻な症状が出るかわからないものです。

これについて私たちは、もっと声を上げて立ち上がっていくべきなのです。

 


※ブログに書かれている内容は、専門的な分野を可能な限り正しく理解しようと努力しつつまとめていますが、ご専門の方で、明らかに間違っているとか、こういう解釈もある、等ディスカッション頂けるようでしたら、是非ご連絡いただけますと嬉しいです。

 

また、文章の中にある研究資料は、必要と感じたら、是非共有・拡散頂けますと嬉しいです。少しでも多くの人たちが、電磁波についての正しい知識を持って、「正しく恐れ」ながら、健全な日常を過ごしてほしいと願っています。


childrens.mama.health@gmail.com

 

 

【コラム】政府と、大学・医療機関・物理学者による研究論文や資料との矛盾

日本の電磁波の安全規定数値には、既に出されている大学や医療機関等の研究論文が生かされている、と言えるでしょうか。

 

100年前に比べて、近年の電磁波の増加状況は1兆倍とも言われている現代。ここ数年でも、ますますその量とリスクが増え続けている中、私たちには、電磁波に対する認識と規定数値、場合によっては安全な使い方等のガイドラインが必要不可欠になってきています。

 


日本では、この電磁波の問題については、総務省傘下の生体電磁環境研究という機関が、電磁波に関する安全性とその規定数値を判断していくための研究所とされており、経済産業省傘下の電磁界情報センターもまた、「電力設備電磁界対策ワーキンググループ」の政策提言を受け設立された、電磁界リスクコミュニケーションの増進を目的とした中立的な常設機関として、電磁波に関する様々な情報を発信しています。ところが、多くの大学や医療機関等、優秀な研究者の方々が既に出されている論文や資料等をみていると、通信会社や電力会社等の関係者でメンバー構成されている生体電磁環境研究や電磁界情報センターのその内容とは矛盾点が多く、電磁波についてのごく入口というような当たり障りのない内容にとどまっています。また、総務省等では、電磁波過敏の身体的な症状(倦怠感や頭痛、皮膚の灼熱感、鬱や神経症状等)については、職場等でのストレスや精神的なもの、と片付けられてしまっています。

 


しかし、例えば私の場合であれば、MacBook ノートパソコンを5秒でも触ったその腕いっぱいに、ぼこぼことした凹凸のある湿疹ができます。その湿疹は、後に真っ赤になり、次の日には消えてしまいますが、ひどい湿疹ではかさぶたのように残る場合があります。それに伴い、ひどい頭痛が起こります。重度の時期には、1ヶ月以上ほぼ何もできず動けなくなり、1日1件の連絡ごとをこなすのがやっと、という状況になったこともあります。「きのせい」として片付けるには、物理的に無理のある状況です。

 


また、だいぶ前、いまのようなひどい電磁波過敏症ではなかった時に経験したこととして、使っていた携帯を落としてしまい画面が割れてしまった事があります。そうすると、その日から、画面の破れた携帯を使うと腕に赤い湿疹が出来るようになってしまったので、破れた携帯が原因かも?と、すぐに修理をして直したら、湿疹は出なくなった、という経験があります。

 

 

精神的な問題や、神経症からくる思い込みであれば、このように、物理的身体的症状はおこりません。


破れた携帯で湿疹が出たり、直すとおさまったりというメカニズムは、私は専門家ではないので説明は出来ませんが、その経験以降、時々電車や街中で見かける、バキバキに画面の破れた携帯を熱心に使っている若者を見かけると、ちょっとうすら恐ろしい感じがするようになりました。

 

はじめはこの症状を、漠然と「電磁波の仕業」と理解していましたが、電磁波にも、電場、磁場、高周波等、いくつかの種類があり、それらが複合的に絡み合い、長時間かけて体に作用した末に、頭痛やめまい、皮膚症状、体調不良等、具体的な物理症状をおこしてくるものだということがわかってきました。

 

例えばノートパソコンの場合、電場による体内への対電と、ワイヤレスで使用する場合の高周波による細胞の深部への影響とが重なり合い、長期的にこの状態が続くと、体調を崩します。特に,本来気をつけなければならないのは、大きなデータを通信する際に高周波の数値が高くなる、ということです。これがスマホの場合であれば、電波の届きにくい奥まった部屋では、端末が電波を一生懸命キャッチしようとするために、この数値が高くなります。本来ノートパソコンとスマホの組み合わせでテザリングなどはしない方がいいのですが、誰もそのような注意をしてはくれません。

 

 


「携帯を使うと脳腫瘍のリスクが高くなる」というのはもうガラケー以前から言われていた事ですが、あまりその辺りの話題に興味のなかった私でも、その話が頭をよぎりました。その後も、携帯ばかりではなく、iPadでも同じ現象があったため、とにかく、スマホタブレットから必要以上の高周波がはみ出てこないように守られているんだ、と理解していました。

 

また、電波塔の問題に直面している方々のエピソードも、どこか遠い存在のように思えていたのですが、今回ひどい症状に苛まれるようになってからは、電波塔も、携帯も、パソコン等の身近な電子機器も、HI家電やホットカーペットまでもが、電磁波(電場、磁場、高周波)という目に見えない、でも多かれ少なかれ人体に影響のあるものとして、一気に線で繋がったのです。

 


つまり何が言いたいかというと、実際に原因となる対象に触れたり、対象物の状況により、具体的な支障がおこる現象を、「精神的な問題、ストレスが原因」と片付けるには、あまりにも研究が足りていない現実があるということ。安全性を保つためには、一般市民が複雑な専門知識を取り入れ、工夫をし、対策を行わなければならないのです。

 


生体電磁環境研究や、電磁界情報センターでは、「人体に影響はない」としていますが、言い切ってしまうところ不自然さがあります。様々な大学や医療機関の研究論文では、生命に有害な影響がある、遺伝子損傷の可能性がある、とのエビデンスを論文にしているものが多く、そこに、今現在電磁波過敏を訴える人が増え続けている、という実際の疫学的要素を加えると、政府の主張と矛盾していることがわかります。

 

この電磁波問題についての研究は、現状では更なる研究が必要だ、というように曖昧に論文を終わらせざるをえないことも多い分野であり、その「今は答えがでない」ということこそが、本来正しい答えなのです。そして、わからないことが多いからこそ、今は、あらゆる可能性を考えて、安全性の高い使い方を同時に追求、推進していく、というのが、市民に対する思いやりなのです。

 

海外では、電磁波については疫学を尊重しているところが多いですが、実は日本でも、既に「電磁波過敏症患者の救済等に関する請願」が第168回国会 厚生労働委員会で出されており、「電磁波で健康影響を受けた人が、治療を受けられる医療環境、社会復帰や治療を支援する支援体制、電磁波や化学物質のない治療・居住環境を整えること」の実現を要請しています。

 


https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/seigan/168/yousi/yo1681190.htm

 


つまり2007年時点で電磁波による健康被害についてを政府がある程度認識した上で、問題提起が国会レベルで出されているのです。そこから15年以上もたった今では、今の電磁波による影響は、より複雑に、より広範囲に広まっています。政府がそれに対して認識をしていないはずがなく、2007年の時点で、少しでもこの要請がすすめば、今、医療機関でも「電磁波過敏症」の診断書を受け取れる世の中になっていたかもしれません。ひどい症状にまで発展する手前で、色々な検査をしても原因不明とされる症状に対して、「もしかすると、電磁波の影響では?」と、一言指摘をしてくれる医師も増えていたかもしれません。

 


そういう世の中になるように、これからも、私の経験と学びを、引き続きご紹介していきます。過敏症になってしまった私のかわいい子供たちのため、周囲の理解が得られるような世の中にしていけたらという想いでいます。この話題に少しでも興味を持っていただける方がいらっしゃいましたら、応援、ご連絡等も歓迎です。

 


childrens.mama.health@gmail.com

【コラム】様々な疾患症状と混合されている電磁波過敏症の現実と具体的な進行状況

電磁波過敏症の症状には、倦怠感、咳、喀痰、胸痛、脱毛、記憶障害、集中力低下、頭痛、うつ、味覚障害、動悸、ブレインフォグ等があります。重度の場合慢性疲労症候群に陥ることがります。

 


ここまでの症状に至るまでにはプロセスがあります。軽めの症状の段階では、皮膚に湿疹が出来る、乾燥する、目がしばしばする、等。医師に見てもらっても、血液検査で何か出るわけではなく、帯状疱疹でもないとなると、原因不明として経過観察という事が多いですが、この段階で電磁波過敏を疑い、日常生活で電磁波に気をつけてすごせば、その後それほどひどくはなりません。その後少し不便でも、工夫をしながら、携帯やパソコンをちょっと使うくらいは問題がなく、電波にもそれほど神経質になる必要なく過ごせます。

 


少し進んでいくと、倦怠感が続く、ひどい肩こりでこわばる、集中力が低下する、頭痛がおこる、うつ状態になる、やせる、(やつれて見える)顔色が悪い、等があり、相変わらず原因不明のため、ちょっと休んで落ち着いたら仕事に戻る、を繰り返すことになります。けれどももし、仕事上でパソコン、特にノートパソコン等をつかている場合には、せっかく体調が少し戻っても、電子機器からの電磁波でまた具合を悪くする、を繰り返します。この状態のとき、体は、細胞レベルで少しづつ消耗をしています。消耗した分は、もう元に戻ることはありません。でも、まだ回復可能な状況です。

 


いよいよ、回復が困難になってくるステージです。動悸、息切れするようになったら危険信号です。ある時、息苦しさを感じるようになり、息を吸って吐くのが苦しくなる時があります。突然動悸がするときがあります。でもこれもずっとはつづきません。歯茎からの出血や、嘔吐下痢もある場合があり、だんだんとうつのような状態になり、前にできていたことが徐々にできなくなっていきます。皮膚の感じもなにもかもがすこしづつ変化していきます。この頃には、おそらく遺伝子レベルでの著しい損傷があり、もう体が元に戻らなくなっていくようになり、じわじわゆっくりじっくりと症状が進行していき、体調が元には戻らなくなります。

 

 

 

この状態を理解するのに助けとなるのが、関西医療大学保健医療学部の研究論文です。

 

https://www.kansai.ac.jp/kuhs_kiyo_12/Review-kame.pdf

 

 

さて、多くの人に「電磁波過敏症はレアケースである」と思われがちですが、一般的に認知されていないためごっちゃにされているケースもかなり多いと思います。

 

例えばコロナ後遺症、テレワうつ等。テレワ鬱については、コロナ禍でオンラインが主流となり、慌てて身軽なノートパソコンを使い始めた人が多い中、説明するまでもありませんが、もし、あなたがコロナ後遺症を経験されているのでしたら、一度、身の回りの電子機器のこれまでの使い方や症状に思い当たるところがないかを見直して、本当にそれがコロナ後遺症なのかどうかを検討してみてください。後遺症とされている症状の多くに、電磁波による影響でありながら、それと気がつかずに過ごしている方がとても多いように感じます。

 


また、コロナと5Gの普及とによる影響がごちゃまぜになっているのも恐ろしい事です。巷では、「コロナは5Gだ」として、世界中で5Gの基地局が破壊されている、というニュースが報道されています。

 


ニュースのいくつかを引用します。

 


「欧州で次世代通信規格「5G」の基地局が破壊される事案が相次いでいる。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、「5Gの電波がウイルスを拡散する」などのデマが広がったことが背景にある。」

 


南アフリカの通信当局は現地時間1月11日、国内で5G技術と新型コロナウイルスを関連付けるデマが広がっていることを受け、このような陰謀論を「根拠のないフェイク」と強く否定。南アフリカのクワズール=ナタール州では先週、このようなデマによって現地通信事業者のVodacomやMTNの所有する4つの基地局が破壊されていた。」

 


アメリカ等、世界各地で、この破壊活動が行われているということですが、中には「シェディング」といって、ワクチンを打った人から何か感じる、ぞわぞわとする、というような話も上がっている状況。しかしその多くが、あきらかに電磁波に過敏になっておこる感覚過敏です。先ずは一旦身の回りの電磁波依存機器を気にしてみてください。

 


このような状況を生んでいるのは、コロナ禍になって、多くの人がオンライン活動を余儀なくされたことで、それだけ多くの人たちが電磁波過敏を経験するようになったにもかかわらず、電磁波問題が一般化されていないために、患者も医師も目に見えてわかりやすい「コロナ後遺症」「ワクチンの影響」という理解しやすいものに全ておしこまれてしまっているからではないかと思います。

 


コロナ後遺症の代表的な症状をまとめると、倦怠感、咳、喀痰、胸痛、脱毛、記憶障害、集中力低下、頭痛、うつ、味覚障害、動悸等とされており、ブレインフォグも含めると、まさに電磁波過敏症の症状と酷似しています。これが、コロナ後遺症なのか、電磁波過敏なのか見極めが難しくなっている原因だと思います。

 

 

 

これまで多くのコロナ後遺症患者を診断されている平畑光一氏は、コロナ後遺症の類似疾患に、筋痛性脳髄炎、慢性疲労症候群、起立不耐症、化学物質過敏症、マスト細胞活性化症候群、そして電磁波過敏を上げています。

 


https://twitter.com/k_hirahata/status/1463824283864469505?s=46&t=pDRdA56SDJNUmpqow7DJnQ

 


コロナ後遺症か電磁波過敏症等他症状なのかをはっきりと分けて考える必要があるということです。

 


これはあくまで個人的考察の域として書き記します。人口145万人の沖縄で10万人、約15人に1人がコロナ後遺症となっており、中には重症な方もいらっしゃいます。風邪の後遺症としてはあり得ない人数のように感じざるを得ないのですが、実は同時に、沖縄では今年3月時点で5Gの人口カバー率90%、基地局数400局超を達成しています。

 


https://okinawa-cellular.jp/corporate/newsrelease/8194/

 


これが偶然の出来事なのかは考察の域を超えませんが、下記、あくまで個人的解釈としてお読み下さい。

 


5Gの環境が増えていくことで、具合を悪くする人がふえていく可能性として、電波の共鳴があります。昨今問題となっている5G導入促進については何が問題かといえば、5G単体であれば、それほど人体に影響するものではないものでも、私達の身の回りには、既に使っている電波領域や、Wi-Fi、パソコン等、あらゆるところに既に多様な電磁波がある環境です。そこに、何の対策もないまま、新しい周波数や、これまでよりも強い高周波を発する電子機器が知らぬ間に増え続けている,という状況です。

 

どんどん電磁波が増えていく中で、昔の常識は通用しなくなります。その上、日本家屋は広くなく、アースも必須でないために、より大きな影響を受けやすい環境にあります。狭い部屋の中にそれだけの電磁波が充満していて、安全でいられるかどうかというのは、それに準ずる新しい研究が公にされていない以上、実はだれにも安全である、とは言い切れない現状があるのです。だからこそ、新しい電波・電磁波環境がスタートする前に、利権を一切除外した研究を進め、あるいはわからないながらも国民の健康への影響を最大限に重んじながら、私達が何に気をつけるべきなのか、というガイドラインもまた、同時に更新されていく必要があるのです。

 


しかし残念ながら、今は、自力でそれをしなければなりません。一般人が自力でこれらを理解して気をつけるのには、様々なハードルがあります。そのハードルは、単に内容が突き詰めていくと難しいから、というのもありますが、様々なデマ等が広がっている現状も、その中から正しい情報や見解を精査していくには更にハードルを上げていると思います。しかし、噂話もまた、それだけ原因不明の症状や違和感に疑問を抱いている人たちが増え続けている背景があるからこそ生まれるものです。

 


様々な症状や事柄と混同されて隠れてしまっている電磁波問題。もはや電磁波過敏の問題は、マイナーな事柄ではないのです。

 

 

※ブログに書かれている内容は、専門的な分野を可能な限り正しく理解しようと努力しつつまとめていますが、ご専門の方で、明らかに間違っているとか、こういう解釈もある、等ディスカッション頂けるようでしたら、是非ご連絡いただけますと嬉しいです。


childrens.mama.health@gmail.com

 

 

 

【症例】電磁波過敏症となったいきさつと電磁波公害について

Wrote by Ishiguro 

 

電磁波過敏症、二児の母です。

 

夏に電磁波過敏症を発症して以来何もかもがあっという間に変わってしまいました。以来大学や医療機関の研究論文を中心に勉強しています。

 

現在の日本では、電磁波過敏についての情報も少なく、公にも認められていないだけでなく、ストレスや精神面での問題として片付けられてしまう現状があります。電磁波の影響を受けたときの特徴として神経症等もあるため、そのように思われがちかもしれませんが、全く質が違います。

 

私の場合はMacBook proがきっかけでした。電磁波過敏症を発症して以来ノートに触ると酷い蕁麻疹と頭痛が出るようになりました。ノートパソコンの場合はとくに、そのスペックや使用状況等により、一歩使い方を間違えると、部屋の配線※や電波状況(Wi-Fiや5G等)や、新しいアダプタであるTYPEーc等の条件が複雑に絡み合い、思いがけない強力な電磁波を発生させたり、知らずのうちに長時間電磁波に暴露されることがあります。私の場合はまさにそれでした。

 

(※オール電化や、例えば浴室乾燥機が付いていて、どの部屋からでもお風呂の温度調整等が出来るような室内では、室内で使われている電子機器の電磁波が壁に反射して室内に籠ることがあります。そうすると、例えば充電中で使っていないノートパソコンが室内にあるだけでも、長時間そこで過ごすことで、徐々に影響を受け続けることになります。)

 

 

当初使っていた最新のiphone13にも酷い蕁麻疹が出る等して反応するようになってしまったため、au窓口の人に相談をしたところ、「おそらくスペックの高い機材に反応しているのだと思います。SE等、古めの機種でホームボタンのあるものはスペックが低く、ホームボタンのないものはそれだけ精密な内容を詰め込んでいるためだと思います」と、具体的にはっきりと説明をしてくださったからでした。(2023年10月現在では、大分何に対して反応していたのかの詳細もわかってきたため、スマホやPC等全ての端末は有線LANを使うことで使用できるようになっています)

 

その時怖いなと思ったのは、企業の窓口の方でもそのような相談のわかる人がいて、聞けばきちんと曇りなく説明をして下さったにもかかわらず、そういったことが適切な情報として全く一般化されていない事でした。

 

電磁波過敏症というと、それなら太陽光やBluetoothもだめじゃないか、と、ちょっといじわるなことを言う人もたまにいますが、紫外線にも強弱があり、当たりすぎれば誰でも皮膚癌のリスクがあるように、電磁波にも強弱があり、物によるし、使った(環境によって晒された)時間によるのです。そしてやっかいなのは、今日本で「規定基準値」とされている数値が、使い方や環境によって簡単に、何倍にも何十倍にもこえていくことです。

 

政府や企業ではそれを管理しきれていないため、まるで事故のように取り返しのつかない健康被害を受ける人達が後をたちません。そしてさらに厄介なのが、世の中の電波の種類が増えるたびに、身近な電子機器がより高性能になるたびに、アースの無い住宅建築の中で、知らないうちに長時間電磁波や高周波に暴露されることになる点です。

 

オフィスビルや商業施設では必ずアースのある環境にしているのは何故か、考えたことがあるでしょうか。それは、電気製品を安全に利用するために必要だからです。ところがこのアース工事、一番長時間過ごすはずの住宅建築には必須となっていません。外国では殆どが住宅建築にもアースを必須としています。それを知らずに多くの人たちがアースのない環境で電気製品を使い、高度な電子機器を使うようになり、見えないところで体調を崩していたりします。

 

昨今では電波に周波数や電子機器の高度化に伴い、アースの無い室内環境で受ける影響等、徐々に体に作用してくるリスクが増えていますが、これを一般人が電磁波の複雑な作用を理解をして気をつける、というのは、なかなかハードルが高いです。本来、そうしたリスク回避をするための説明を公にしていくのが政府や企業の役割ですが、現状ではそのような公式のガイドラインがどこにもありません。

 

電磁波による健康影響は、今や、いつ誰にでも起こりうる事柄です。電磁波問題市民研究会( http://dennjiha.org )の定例会に伺うと、電磁波過敏症者当事者や、ご家族の方々等にお会いできるのですが、ごく普通の生活を送っていた、ごく普通の人達ばかりです。いきなり、何が起きているのかもわからず、奈落の果てに突き落とされるような感じです。

 

また、電波塔問題はもう20年以上も前から問題になっており、2007年には国会でも電磁波過敏症者の健康を守るための請願が出され、議題にされている問題ですが、住民への説明や確認もなく、ある日突然目と鼻の先に電波塔や携帯基地局が設置され、徐々に健康を害していき、人生をかけて購入したマイホームを泣く泣く手放さなければならなくなった方々もいます。

 

 

一度電磁波過敏症になってしまうと、パソコンや携帯が使えなくなってしまう方が多いため、本当に苦しんでいる人達の声はなかなか世の中に届きません。それだけでなく、周囲から理解されにくく、今まではなんともなかった携帯の電波やWi-Fi等でも体調不良を感じるようになってしまうため、周囲からの理解も得られないまま、社会的に孤立していくようになります。

 

でも、本当にそれでいいのでしょうか。

 

気が付かないうちに原因不明の体調不良を繰り返し、本来は80歳まで生きるはずだった人が60歳くらいまでしか生きられなかったとしても、これまでキャリアを重ねて意欲的に仕事に取り組んでいた人が、ある時点から不調を訴え、徐々にその一線からいつのまにかいなくなってしまったとしても、平穏な日常を送っていたほのぼのとした家族が少しづつイライラしていき、少しづつ歯車が狂い、やがて機能不全となってしまったとしても、そのほんとうの原因を、本人さえ気がつくことが出来ないかもしれない。そんな目には見えない公害、それがエレクトロスモッグ(電磁波公害)です。

 

私はこのコラムを通して電磁波依存機器や環境に対して反対をするのではなく、新しい周波数や電子機器等を日常に増やしていくのであれば、その対策も徹底をして欲しい、ということを伝えたいと思います。

 

例えば新築に対する太陽光パネル等の設置義務化について今問題となっていますが、本当に実現させようと言うのであれば、(太陽光パネルでは、パワーコンディショナーからの電磁波で体調不良を訴える方も多いです)せめて居住建築に対する「アース」の義務化も行う等、電磁波対策をセットにした政策にしてほしい。近年新しく導入された5Gは、2023年末までに人口95%をカバーすることを目標にしているようですが、これも、既に電磁波過敏症となっている人にとっては、街中を歩きづらくなるだけでなく、体調を崩していない人にとっても、これまでの何百倍もの基地局が増えることで、思いがけない不調を経験してしまうかもしれない。そこまでして、本当に5Gは必要なのでしょうか。

 

全部をデジタルに依存することを考えるのではなく、人間の波長に限りなく近いアナログの素晴らしさや魅力とも寄り添いながら、デジタルとアナログが程よく共存出来る社会を目指してほしい。

 

便利ばかりが豊かさではないこと、今一度、社会全体で見直してみませんか?