エレクトロスモッグシンポジウム

エレクトロスモッグ(電磁波公害)について知識を深め、対策を紹介していきます。

【コラム】様々な疾患症状と混合されている電磁波過敏症の現実と具体的な進行状況

電磁波過敏症の症状には、倦怠感、咳、喀痰、胸痛、脱毛、記憶障害、集中力低下、頭痛、うつ、味覚障害、動悸、ブレインフォグ等があります。重度の場合慢性疲労症候群に陥ることがります。

 


ここまでの症状に至るまでにはプロセスがあります。軽めの症状の段階では、皮膚に湿疹が出来る、乾燥する、目がしばしばする、等。医師に見てもらっても、血液検査で何か出るわけではなく、帯状疱疹でもないとなると、原因不明として経過観察という事が多いですが、この段階で電磁波過敏を疑い、日常生活で電磁波に気をつけてすごせば、その後それほどひどくはなりません。その後少し不便でも、工夫をしながら、携帯やパソコンをちょっと使うくらいは問題がなく、電波にもそれほど神経質になる必要なく過ごせます。

 


少し進んでいくと、倦怠感が続く、ひどい肩こりでこわばる、集中力が低下する、頭痛がおこる、うつ状態になる、やせる、(やつれて見える)顔色が悪い、等があり、相変わらず原因不明のため、ちょっと休んで落ち着いたら仕事に戻る、を繰り返すことになります。けれどももし、仕事上でパソコン、特にノートパソコン等をつかている場合には、せっかく体調が少し戻っても、電子機器からの電磁波でまた具合を悪くする、を繰り返します。この状態のとき、体は、細胞レベルで少しづつ消耗をしています。消耗した分は、もう元に戻ることはありません。でも、まだ回復可能な状況です。

 


いよいよ、回復が困難になってくるステージです。動悸、息切れするようになったら危険信号です。ある時、息苦しさを感じるようになり、息を吸って吐くのが苦しくなる時があります。突然動悸がするときがあります。でもこれもずっとはつづきません。歯茎からの出血や、嘔吐下痢もある場合があり、だんだんとうつのような状態になり、前にできていたことが徐々にできなくなっていきます。皮膚の感じもなにもかもがすこしづつ変化していきます。この頃には、おそらく遺伝子レベルでの著しい損傷があり、もう体が元に戻らなくなっていくようになり、じわじわゆっくりじっくりと症状が進行していき、体調が元には戻らなくなります。

 

 

 

この状態を理解するのに助けとなるのが、関西医療大学保健医療学部の研究論文です。

 

https://www.kansai.ac.jp/kuhs_kiyo_12/Review-kame.pdf

 

 

さて、多くの人に「電磁波過敏症はレアケースである」と思われがちですが、一般的に認知されていないためごっちゃにされているケースもかなり多いと思います。

 

例えばコロナ後遺症、テレワうつ等。テレワ鬱については、コロナ禍でオンラインが主流となり、慌てて身軽なノートパソコンを使い始めた人が多い中、説明するまでもありませんが、もし、あなたがコロナ後遺症を経験されているのでしたら、一度、身の回りの電子機器のこれまでの使い方や症状に思い当たるところがないかを見直して、本当にそれがコロナ後遺症なのかどうかを検討してみてください。後遺症とされている症状の多くに、電磁波による影響でありながら、それと気がつかずに過ごしている方がとても多いように感じます。

 


また、コロナと5Gの普及とによる影響がごちゃまぜになっているのも恐ろしい事です。巷では、「コロナは5Gだ」として、世界中で5Gの基地局が破壊されている、というニュースが報道されています。

 


ニュースのいくつかを引用します。

 


「欧州で次世代通信規格「5G」の基地局が破壊される事案が相次いでいる。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、「5Gの電波がウイルスを拡散する」などのデマが広がったことが背景にある。」

 


南アフリカの通信当局は現地時間1月11日、国内で5G技術と新型コロナウイルスを関連付けるデマが広がっていることを受け、このような陰謀論を「根拠のないフェイク」と強く否定。南アフリカのクワズール=ナタール州では先週、このようなデマによって現地通信事業者のVodacomやMTNの所有する4つの基地局が破壊されていた。」

 


アメリカ等、世界各地で、この破壊活動が行われているということですが、中には「シェディング」といって、ワクチンを打った人から何か感じる、ぞわぞわとする、というような話も上がっている状況。しかしその多くが、あきらかに電磁波に過敏になっておこる感覚過敏です。先ずは一旦身の回りの電磁波依存機器を気にしてみてください。

 


このような状況を生んでいるのは、コロナ禍になって、多くの人がオンライン活動を余儀なくされたことで、それだけ多くの人たちが電磁波過敏を経験するようになったにもかかわらず、電磁波問題が一般化されていないために、患者も医師も目に見えてわかりやすい「コロナ後遺症」「ワクチンの影響」という理解しやすいものに全ておしこまれてしまっているからではないかと思います。

 


コロナ後遺症の代表的な症状をまとめると、倦怠感、咳、喀痰、胸痛、脱毛、記憶障害、集中力低下、頭痛、うつ、味覚障害、動悸等とされており、ブレインフォグも含めると、まさに電磁波過敏症の症状と酷似しています。これが、コロナ後遺症なのか、電磁波過敏なのか見極めが難しくなっている原因だと思います。

 

 

 

これまで多くのコロナ後遺症患者を診断されている平畑光一氏は、コロナ後遺症の類似疾患に、筋痛性脳髄炎、慢性疲労症候群、起立不耐症、化学物質過敏症、マスト細胞活性化症候群、そして電磁波過敏を上げています。

 


https://twitter.com/k_hirahata/status/1463824283864469505?s=46&t=pDRdA56SDJNUmpqow7DJnQ

 


コロナ後遺症か電磁波過敏症等他症状なのかをはっきりと分けて考える必要があるということです。

 


これはあくまで個人的考察の域として書き記します。人口145万人の沖縄で10万人、約15人に1人がコロナ後遺症となっており、中には重症な方もいらっしゃいます。風邪の後遺症としてはあり得ない人数のように感じざるを得ないのですが、実は同時に、沖縄では今年3月時点で5Gの人口カバー率90%、基地局数400局超を達成しています。

 


https://okinawa-cellular.jp/corporate/newsrelease/8194/

 


これが偶然の出来事なのかは考察の域を超えませんが、下記、あくまで個人的解釈としてお読み下さい。

 


5Gの環境が増えていくことで、具合を悪くする人がふえていく可能性として、電波の共鳴があります。昨今問題となっている5G導入促進については何が問題かといえば、5G単体であれば、それほど人体に影響するものではないものでも、私達の身の回りには、既に使っている電波領域や、Wi-Fi、パソコン等、あらゆるところに既に多様な電磁波がある環境です。そこに、何の対策もないまま、新しい周波数や、これまでよりも強い高周波を発する電子機器が知らぬ間に増え続けている,という状況です。

 

どんどん電磁波が増えていく中で、昔の常識は通用しなくなります。その上、日本家屋は広くなく、アースも必須でないために、より大きな影響を受けやすい環境にあります。狭い部屋の中にそれだけの電磁波が充満していて、安全でいられるかどうかというのは、それに準ずる新しい研究が公にされていない以上、実はだれにも安全である、とは言い切れない現状があるのです。だからこそ、新しい電波・電磁波環境がスタートする前に、利権を一切除外した研究を進め、あるいはわからないながらも国民の健康への影響を最大限に重んじながら、私達が何に気をつけるべきなのか、というガイドラインもまた、同時に更新されていく必要があるのです。

 


しかし残念ながら、今は、自力でそれをしなければなりません。一般人が自力でこれらを理解して気をつけるのには、様々なハードルがあります。そのハードルは、単に内容が突き詰めていくと難しいから、というのもありますが、様々なデマ等が広がっている現状も、その中から正しい情報や見解を精査していくには更にハードルを上げていると思います。しかし、噂話もまた、それだけ原因不明の症状や違和感に疑問を抱いている人たちが増え続けている背景があるからこそ生まれるものです。

 


様々な症状や事柄と混同されて隠れてしまっている電磁波問題。もはや電磁波過敏の問題は、マイナーな事柄ではないのです。

 

 

※ブログに書かれている内容は、専門的な分野を可能な限り正しく理解しようと努力しつつまとめていますが、ご専門の方で、明らかに間違っているとか、こういう解釈もある、等ディスカッション頂けるようでしたら、是非ご連絡いただけますと嬉しいです。


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