エレクトロスモッグシンポジウム

エレクトロスモッグ(電磁波公害)について知識を深め、対策を紹介していきます。

【電磁波って、何?】電場編

電磁波に気をつけるといっても、何に気をつけたらいいのかがわからずふわっとした理解をしている方はとても多いです。

また、日本は世界的に見ても電磁波の影響を受けやすい環境であると言え、このことがあまり理解されていない状況にあります。


「電磁波」といえば、「電場」「磁場」「高周波(電波)」の3種類に分けられます。そして、電場、磁場は、まとめて低周波と言われています。これらは全て、長期的に晒されていれば健康に対する影響が出るものですが、日本では、それぞれに対するリスク管理ガイドラインがまだ安全を確保出来る状態であるとは言えず、年々電磁波をきっかけとした体調不良を経験している人が増え続けています。

今回は、「電場」についてお話しします。

電場に関しては、電気をつけたり、パソコンやスマホを充電したりしていると、そこで生じた電場は、家具や寝具を通して対電します。そして、対電したソファやベッドで長時間過ごしている人にも対電をし続け、結果的に体調を崩したりする事があります。これについては、世界中ではアースを取る事を原則としている国が殆どですが、日本では、電力消費量が、世界で1位の中国、2位アメリカ、それに続き3位と非常に多い一方で、国土面積は世界で63位と狭いです。

 

その上アースを原則としているスペースは商業施設やオフィスビル等に留まり、肝心の住宅建築にはほとんど施されていません。それに加えて、日本の家屋の面積からすると、狭い空間の中体のすぐ近くに対電スペースがあるようなおうちが殆どです。

また、昨今の精密電子機器や電化製品は、性能が向上するにつれて、対電の状況を測定器で測ると、年々その数値は高くなっていますが、これに対して適切な対策を取らなければ、あるとき突然、それまで長い時間をかけて影響し続けてきた分の健康被害を経験する事になります。

例えば、家電製品の電場発生量を測定器で測ると、下記の通りになります。(目安)

ホットカーペット 1000v/m
ノートパソコン 800v/m 草(充電中)
スマートフォン 600v/m (充電中)
電子レンジ 500v/m
冷蔵庫 350v/m
電気毛布 300v/m
デスクトップPC 300v/mこなのた
家庭用ゲーム機 280v/m
洗濯機 250v/m
ドライヤー 150v/m
液晶テレビ 11v/m


これらの数値を見てみると、ホットカーペットやノートパソコン,スマホ等、長時間使うものほど、電場発生量が高いようです。ノートパソコンや,特にスマホ等は、枕元に置いたまま充電して、そのまま寝てしまう人も多く、これはやめたほうがいいです。充電中に使う事もおすすめしません。

 

また、帯電をするのは家具を通してだけでなく、壁や天井、2階以上の部屋では床を通っている配線からも帯電しています。

 

この配線状況も、昭和56年以前の建築では150mのところ、平成23年時点では平均して950mとかなり増えています。

 

さらには、照明数16箇所から42箇所、コンセントの数では平均15箇所から48箇所へ、分電盤の回路数では6回路から23回路へと、全てにおいて増えていますが、それに対して建築基準は昔のままとなっているのが現状です。


これに対する対策については、アースを取ることが重要になってきます。アース工事が行える住宅環境であれば、その工事を行います。(一箇所2万円前後が目安)マンション等その工事ができない場合は、アース効果のある機材を使う等工夫をします。最近では、コンセントに機材を繋げ、アースマットとセットでアースコードをつなげる事で、一旦アースマットに集まってきた対電を一気にアースしていく、という機材もあります。

 

スイッチをオフにした状態であっても、コンセントを差し込んでいるコードからも常に帯電しています。

これは私の経験ですが、アースを取らずに身近な電場の数値を下げようとしていた時に,電化製品のコンセント等何も刺さっていない延長コードが家具に隣接していたり、テレビやBlu-ray等色々な機材が差し込んであるスイッチ付きのコンセントのスイッチを全部オフにしても、どうしてもソファの電場数値が下がらなかった時があります。

結局元のコードを抜くことで一旦対処はしたのですが、それだととても不便だったため、アースの取れる機材を使うことで最終的に電場の数値がゼロになり、楽になったことがあります。


対策できる機材を探そうというときに、色々な対策グッズが出てくると思いますが、重要なのは、「測定器で測った上で、対策前と後で確実にその数値が変わるかどうか」確認できるようなものに絞る事です。

 

また、電場に対する対策なのか、高周波に対する対策なのかを、対策する側もよくリサーチをして理解をしておくことも重要です。高周波に対して具合を悪くしていると思ったら、低周波が原因だった、低周波の対策に力を入れていたら、高周波でも体調を崩していた、等、電磁波の何に対して対策をするべきかを的確に知ることが重要です。特にこれからの時代、どこに過剰な電磁波数値が隠れているかわからず、まるで事故のように体調を崩す人も増えている中では、予防原則に基づき、自主的にリスク回避をしていくのが賢い生き方と言えるでしょう。

 

ひとまずは、電場発生量がゼロに近い数値なるのに越した事はないので、頑張ってこの数値を下げてみる所から対策してみましょう😊